植物×SFパニックの衝撃作『ユビキタス』あらすじ!植物が人類を支配する世界観が怖すぎる

今回は、鈴木光司さんの『ユビキタス』という小説を紹介します!

「人間は、ただ植物に利用されているだけの存在かもしれない。」

そんな一文にドキッとしたあなたにこそ読んでほしいのが、鈴木光司の最新作『ユビキタス』。

『リング』『らせん』でホラー界に革命を起こした彼が、今度は“植物”を主役に据えた壮大なSFパニック小説を世に放ちました。

南極の氷に潜む未知の微生物、謎の集団死事件、そして未解読の奇書「ヴォイニッチ手稿」――

これらが複雑に絡み合いながら、人類の存在意義を根底から揺るがす物語が展開されます。

ホラーを期待してページをめくった読者は、いつしか“知的恐怖”という新たなジャンルに引き込まれていくでしょう。

このブログでは、『ユビキタス』の見どころを、テーマ・構成・キャラクター・科学的背景など多角的に掘り下げながら、読後に残る余韻と問いを共有していきます。

読み終えたあと、あなたはきっと、道端の雑草をただの“緑”とは思えなくなっているはずです。

植物が人類を支配する世界観が怖すぎる
『ユビキタス』

著者  :鈴木光司
ページ数:440ページ

あらすじ

原因不明の連続突然死事件を調べる探偵の前沢恵子は、かつて新興宗教団体内で起きた出来事との奇妙な共通点を発見する。

恵子と異端の物理学者・露木眞也は「ヴォイニッチ・マニュスクリプト」と事件との関連性に気づく。

だがそのとき、東京やその近郊では多くの住民の命が奪われはじめていた――。
(Amazonより)

見どころ

植物が主役という逆転の視点

本作最大の特徴は、人類ではなく植物が地球生命の主役であるという設定です。

人間中心主義を覆すこの発想は、読者に強烈な違和感と同時に新鮮な驚きを与えます。

植物はただの背景ではなく、知性を持ち、長い年月をかけて人類を“利用”してきた存在として描かれます。

これまでのSFやホラーでは、ウイルスや宇宙生命体が脅威となることが多かったですが、本作では身近すぎて見過ごしていた「植物」が静かに牙をむくのです。

この設定は、読者の自然観や生命観を根底から揺さぶります。

たとえば「小麦が人類を支配している」という『サピエンス全史』の一節を思い出す読者も多く、植物の“遍在性”と“支配力”を再認識させられる構造になっています。

ヴォイニッチ手稿という謎の古文書の活用

物語の鍵を握るのが、未解読の奇書「ヴォイニッチ手稿」です。

実在するこの文書は、長年にわたり研究者たちを悩ませてきましたが、本作ではその内容が植物の知性と人類の進化に関する“設計図”のように扱われます。

SF的な大胆な解釈が加えられ、手稿の意味が明かされていく過程は、ミステリー的な興奮をもたらします。

この手稿をめぐる考察は、YouTubeなどで奇書を紹介する動画を見ていた読者にも刺さるポイントであり、フィクションと現実の境界を曖昧にする演出が巧妙です。

科学とフィクションの融合

シアノバクテリア、光合成、DNA、ミトコンドリアなど、生命科学の専門用語が頻出する本作は、理系的な知識をベースにしながらも、フィクションとしての大胆な飛躍を見せます。

特に「植物が人間を創り出した」という仮説は、荒唐無稽でありながらも、科学的根拠を巧みに織り交ぜることで説得力を持たせています。

ただし、この科学的な記述が多すぎると感じる読者もおり、「専門的すぎてついていけなかった」「講釈が長くて眠くなった」という声も。

一方で、「勉強になった」「どこまでが事実でどこからがフィクションかわからない面白さがある」と評価する読者もいて、知的好奇心を刺激する作品であることは間違いありません。

キャラクターと人間関係の描写

探偵・前沢恵子と物理学者・露木眞也を中心に物語は展開しますが、登場人物の造形には賛否が分かれます。

露木は知的で内省的な人物として描かれ、ある読者からは「想像力を刺激され、ひとめぼれした」とまで言われるほど魅力的に映る一方、「作者の投影が強すぎて気恥ずかしい」「感情移入できない」という声もあります。

また、女性キャラクターの描かれ方に対して「この時代に男を待つだけの存在はさすがに…」という批判もあり、ジェンダー的な視点からの評価も見逃せません。

ホラーではなくSFとしての位置づけ

帯には「リングを超える恐怖」と書かれていたものの、実際にはホラー要素は薄く、SFパニックとしての色が濃い作品です。

鈴木光司本人も「これはSFです」と明言しており、ホラーを期待して読んだ読者の中には「拍子抜けした」「怖くなかった」という感想も。

しかし、SFとしての完成度やスケールの大きさには高い評価が集まっており、「映画化されたら観たい」「インターステラーを思い出した」という声も。

ホラーではなく、知的な恐怖や文明批判として読むと、より深く楽しめる作品です。

読者の口コミ

【この作品が合う人の口コミ】

ホラーではなくSFとして楽しめた
→ 怖さよりも壮大なスケールや思想に魅力を感じた。

植物が主役という発想が新鮮で面白い
→ 人類中心の視点を覆すテーマに惹かれた。

科学的な知識が豊富で勉強になる
→ 専門的な記述が知的好奇心を刺激した。

ヴォイニッチ手稿の扱いが巧みで興味深い
→ 実在する奇書を物語に組み込んだ構成に納得感。

【この作品が合わなかった人の口コミ】

話が散らかっていてまとまりがない
→設定やテーマが多すぎて、焦点がぼやけた印象。

ホラーを期待していたが拍子抜けした
→ 怖さが足りず、ジャンルの違いに戸惑った。

専門用語や講釈が多くて読みにくい
→ 理系知識がないとついていけない部分が多かった。

登場人物に感情移入できない
→キャラ造形が浅く、物語に入り込めなかった。

その他の人気作品

リング

一本のビデオテープを観た四人の少年少女が、同日同時刻に死亡した。

この忌まわしいビデオの中には、一体どんなメッセージが……恐怖とともに、未知なる世界へと導くオカルト・ホラーの金字塔。
(Amazonより)

らせん

幼い息子を海で亡くした監察医の安藤は、謎の死を遂げた友人・高山の解剖を担当し、冠動脈から正体不明の肉腫を発見した。

遺体からはみ出した新聞に書かれた数字は「リング」という言葉を暗示していた。
(Amazonより)

ループ

世界的に流行するガンウィルスの謎を解くため、バイクでアメリカの大地に乗り出した。

そこで見たものは人類が未だ到達しえなかった究極のビジョン。

リング・らせんに続く三部作の完結編。
(Amazonより)

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著者:鈴木光司

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