イヤミスの傑作!『嘘と隣人』あらすじ!読後にゾッとする短編集

今回は、芹沢央さんの『嘘と隣人』という小説を紹介します!

「このくらいの嘘なら、誰も傷つかないはずだった。」

そう思っていたはずなのに、気づけば取り返しのつかない事態に――。

芦沢央の最新作『嘘と隣人』は、定年退職した元刑事・平良正太郎が主人公の連作ミステリー短編集。

隣人や知人の間で起こる些細な出来事が、彼の鋭い観察眼によって思いもよらぬ真相へとつながっていきます。

「知らなければよかった」「気づかなければよかった」――

そんな後味の悪さがクセになる、イヤミスの傑作。読後にじわじわと広がる恐怖と、人間の心理の奥深さに震えること間違いなしです。

この記事では、『嘘と隣人』の見どころや感想を詳しく紹介します。

イヤミス好きの方、芦沢央作品を愛する方はぜひ最後まで読んでみてください!

読後にゾッとする短編集
『嘘と隣人』

著者  :芹沢央
ページ数:256ページ

あらすじ

ミステリ・ランキング常連の注目作家による、新境地連作ミステリ。
地獄は始まる。あなたの隣の小さな悪意から……。
(Amazonより)

見どころ

嘘の積み重ねが生む悲劇

本作では、登場人物たちが「良かれと思って」ついた嘘や、「保身のための小さな嘘」が、最終的に大きな事件へと発展していきます。

特に「最善」では、夫の痴漢冤罪を調べる妻が、真実の恐ろしさに直面する展開が秀逸です。

読者は「もし自分だったら…」と考えさせられ、嘘の持つ破壊力に戦慄します。

元刑事という視点の面白さ

主人公の平良正太郎は、現役刑事ではなく「元刑事」という立場です。

現役ならば事件に積極的に関与できますが、退職後の彼はあくまで「一般市民」。

そのため、事件に深入りすることが許されず、独自の視点で真相を探ることになります。

この「元刑事だからこそ見抜ける嘘」という設定が、物語に独特の緊張感を生み出しています。

人間心理の巧みな描写

芦沢央さんの作品の特徴として、登場人物の心理描写が非常に緻密であることが挙げられます。

本作でも、登場人物たちの葛藤や罪悪感がリアルに描かれ、読者は彼らの選択に共感しつつも恐怖を感じます。

特に「嘘と隣人」では、SNSを利用したアリバイ工作が描かれ、現代社会の闇を浮き彫りにしています。

読後の余韻と後味の悪さ

本作は、単なる謎解きではなく、真相が明らかになった後に残る不快感やモヤモヤが作品の魅力となっています。

「知らなければよかった」「気づかなければよかった」と思わせる結末が、読者の心に深く残ります。

イヤミス(嫌なミステリー)としての完成度が非常に高く、読後にじわじわと恐怖が広がるタイプの物語です。

シリーズ化の可能性

本作のラストでは、正太郎が探偵事務所を開く可能性を示唆する描写があり、シリーズ化を期待する声も多くあります。

もし続編が出るなら、正太郎が「探偵」として事件を解決する展開が描かれるかもしれません。

元刑事から探偵へ—この変化がどのように物語に影響を与えるのか、非常に楽しみです。

まとめ

『嘘と隣人』は、日常に潜む嘘と悪意を鋭く描いたミステリー短編集です

。些細な嘘が積み重なり、やがて大きな悲劇へと発展する恐怖。

元刑事という視点の面白さ。人間心理の巧みな描写。

そして、読後に残る余韻と後味の悪さ。

これらの要素が絡み合い、読者を惹きつける作品となっています。

イヤミスが好きな方、芦沢央さんの作品が好きな方にはぜひおすすめしたい一冊です!

読者の口コミ

【この作品が合う人の口コミ】

・読後にじわじわと広がる不快感がクセになる。

・『知らなければよかった』と思わせる結末が秀逸で、イヤミス好きにはたまらない作品。

・登場人物の心理描写が細かく、彼らの選択に共感しつつも恐怖を感じる。特に『最善』の真相には衝撃を受けた。

・些細な嘘や保身のための行動が、思いもよらぬ悲劇を招く可能性を描いていて、読んでいてゾッとする。

・元刑事という視点が面白く、探偵事務所を開く展開があるのでは?続編が出るならぜひ読みたい。

【この作品が合わなかった人の口コミ】

・イヤミス特有の後味の悪さが強く、読後にモヤモヤが残る。スッキリした解決を求める人には向かないかも。

・地味な事件が多く、どんでん返しの驚きよりもじわじわとした恐怖がメイン。派手なミステリーを期待すると物足りないかも。

・定年退職した元刑事が事件を推理するという設定が、現実的にあり得るのか疑問。現役刑事の捜査ものを期待していたので少し違った。

・人間の悪意がリアルすぎて、読んでいて気分が重くなる。イヤミスが苦手な人にはおすすめできない。

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