長月天音『銀座ちぐさ百貨店2』あらすじ!心温まるたい焼き職人が紡ぐ再生の物語

今回は、長月天音さんの『たい焼き・雑貨 銀座ちぐさ百貨店(2) 江戸切子のロックグラス』という小説を紹介します!

銀座の片隅に、たい焼きと雑貨で人と人をつないでいる小さな百貨店がある。

祖母の店を継いだ綺羅と、たい焼き職人として日々奮闘する葵。
華やかな街の中で、ここだけは少し時間の流れが違うような、温もりのある場所。

長月天音さんの人気シリーズ第2弾となる本作では、たい焼きの香ばしい匂いに誘われて訪れるお客さんたちが、雑貨に触れたり、たい焼きを頬張ったりしながら、少しずつ心をほどいていく様子が描かれている。

前作を読んだ方はもちろん、今回が初めてという方でも、きっとこの「ちぐさ百貨店」の空気に癒やされるはず。

このブログでは、綺羅と葵の成長や、祖母・美寿々の存在感、そしてたい焼きと雑貨が紡ぐ人と人のつながりについて、ゆっくりと紹介していきます。

心温まるたい焼き職人・葵の奮闘と雑貨が紡ぐ再生の物語
『たい焼き・雑貨 銀座ちぐさ百貨店(2) 江戸切子のロックグラス』

著者  :長月天音
ページ数:280ページ

あらすじ

祖母の美寿々から孫の綺羅へと代替わりした「ちぐさ百貨店」は、雑貨を売る傍ら、尻尾に秘密が隠された美味しいたい焼きも販売している。

餡子以外の新作たい焼きを作ろうと奮闘するアルバイトの葵だったが、商社を辞めてたい焼きを焼いていることは家族に話せないままでいた……。

猫目石のペンダント、アンティークのマドレーヌ型、ビアグラスに江戸切子のロックグラス。

雑貨が人と人を繋ぐ、心温まる再生の物語。
(Amazonより)

見どころ

継承と挑戦

今作では、祖母の美寿々から店を受け継いだ綺羅と、たい焼き職人として腕を磨く葵の姿が中心に描かれている。

前作で圧倒的な存在感を放っていた美寿々は、今回は少し距離を置いた立場にまわりになるが、ぶっきらぼうで温かい人柄は健在で、物語の節々で二人を見守るように登場。

綺羅は雑貨店の運営に悩みながらも、自分らしい店づくりを模索していく。

フェアの企画やディスプレイの工夫など、銀座という土地の華やかさに寄り添いながらも、地域に根ざした温もりを大切にしている姿が印象的。

一方の葵は、たい焼きの新作づくりに挑戦。

元商社マンという経歴を持ちながら、家族にはその転職を言い出せずにいる葛藤も描かれ、彼の不器用さや優しさがじんわり伝わってくる。

二人の努力の根底には、祖母を喜ばせたいという思いがあり、その気持ちが物語全体に柔らかなトーンを与えている。

たい焼きが繋ぐ人と人の物語

ちぐさ百貨店の名物・たい焼きは、尻尾に塩昆布を忍ばせた甘じょっぱい味が特徴で、読者からも「食べてみたい」という声が多い人気の一品。

今作では、葵が洋風たい焼きの新作に挑戦し、甘味と酸味を組み合わせた新しい味を生み出す。

伝統的なたい焼きに新しい風を吹き込む試みは、葵自身の挑戦そのものでもあり、完成した新メニューが店の人気商品になる流れは読んでいて最高。

たい焼きは、登場人物たちの思いや成長を象徴する存在として、物語の中で大切な役割を果たしている。

雑貨が紡ぐ記憶と再生

物語に登場する雑貨たちは、ただの「物」ではない。
猫目石のペンダント、アンティークのマドレーヌ型、江戸切子のロックグラス。
それぞれに背景があり、誰かの記憶や思いと結びついている。

店を訪れる人たちは、雑貨をきっかけに過去を思い出したり、胸の内をそっと打ち明けたりする。

綺羅と葵はそんな声に耳を傾け、時には寄り添い、時には背中を押す存在として描かれていた。

雑貨が持つ「記憶を呼び起こす力」や「再生のきっかけになる力」が、物語の温かさの要因。

家族との向き合い

終盤では、葵が家族に隠していた職業をついに打ち明ける場面がある。

兄の結婚をきっかけに、7年間抱えてきた秘密に終止符を打つが、その告白の仕方がとても粋で、胸に響く。

たい焼き職人としての誇りと、家族への思いが交差する中で、葵は自分の選んだ道を肯定する一歩を踏み出す。

このエピソードは、読者にとっても「自分らしく生きること」の大切さを教えてくれるような、力強い場面。

読者の口コミ

【この作品が合う人の口コミ】

読後感が優しくて癒されました
人との繋がりや日常の温もりを描いた物語に、心がほっとしました。

たい焼きの描写が美味しそうで、読んでいて楽しい
食べ物の描写がリアルで、読んでいるだけで食べたくなります。

雑貨が人を繋ぐというテーマが素敵
モノを通して人の記憶や感情が動く描写に共感しました。

・登場人物の成長が丁寧に描かれていて応援したくなる
綺羅や葵の奮闘に、親のような気持ちで見守ってしまいました。

【この作品が合わなかった人の口コミ】

展開が穏やかすぎて物足りなかった
もっとドラマチックな展開や事件が欲しかったです。

たい焼きや雑貨の描写が多くて、話の進みが遅く感じた
雰囲気重視すぎて、テンポが合いませんでした。

登場人物の悩みが軽く感じて共感できなかった
深刻さが足りず、感情移入しづらかったです。

シリーズものなので、前作を読んでいないと入りづらい
キャラの関係性が分かりにくく、感情の流れが掴みにくかったです。

その他の人気作品

ほどなく、お別れです

大学生の清水美空は、東京スカイツリーの近くにある葬儀場「坂東会館」でアルバイトをしている。

坂東会館には、僧侶の里見と組んで、訳ありの葬儀ばかり担当する漆原という男性スタッフがいた。

漆原は、美空に里見と同様の“ある能力”があることに目を付け、自分の担当する葬儀を手伝うよう命じる。

漆原は美空をはじめとするスタッフには毒舌だが、亡くなった人と、遺族の思いを繋ごうと心を尽くす葬祭ディレクターだった。
(Amazonより)

泊日文のおひとりさまノート

「俺、結婚するんだ」36歳の泊日文は信頼する男友達・直人の告白に衝撃を受ける。

誰にも頼らず生きていく決意をする日文だったが、電球が替えられず暗闇のお風呂ライフ、新しいお隣さんにおびえ全力疾走、熱が出ても体温計は行方不明と、生活は困難ばかり。

そんな中、周りの人々との間に育まれていたつながりに気づいていき……。
(Amazonより)

たい焼き・雑貨 銀座ちぐさ百貨店

銀座のはずれにある、ちょっと変わった「ちぐさ百貨店」。

千種綺羅の祖母美寿々が営むこの店は、雑貨を売る傍ら、尻尾に魅力が隠された焼きたてのたい焼きも販売している。

そんな店を訪れた人々の心を、美味しいたい焼きと所狭しと並べられたこだわりの品々が癒やしていく。

ハンドメイドの一点物アクセサリー、親子をつなぐつげ櫛、季節外れのスノードーム、店頭に飾られた鯛の木型……。
(Amazonより)

読んでみた感想(ネタバレ注意)

『銀座ちぐさ百貨店』の2作目を読み終えて、前作以上に「この店が好きだな」という気持ちが残った。

綺羅と葵の二人が店を切り盛りする姿は、まだ不器用で危なっかしいところもあるけど、その分だけ応援したくなる。

綺羅は雑貨フェアを企画したり、店の雰囲気をどう作るか悩んだりしながら、自分らしい店づくりを少しずつ形にしていく。

葵は葵で、新作の洋風たい焼きに挑戦しながら、家族に本当のことを言えないまま抱えてきた思いと向き合っていく。

二人とも、好きなものに真っ直ぐで、妥協しない。
その姿がとても気持ちいい。

そして今回も、たい焼きが本当においしそう。
尻尾に秘密がある銀座のたい焼きも、洋風たい焼きも、食べてみたい。
特に大人バージョンの洋風たい焼き。

雑貨たちも相変わらず魅力的で、猫目石のペンダントやアンティークのマドレーヌ型、江戸切子のロックグラスなど、どれも物語の中でちゃんと役割を持っている。

ただの「物」じゃなく、誰かの記憶や気持ちをそっと引き出してくれる存在として描かれていた。

何より良かったのは、ちぐさ百貨店に訪れる人たちが、雑貨やたい焼きをきっかけに、少しずつ心を開いていくところ。

初対面なのに思わず悩みを話してしまう気持ち、なんとなくわかる気がする。
あの店には、話したくなる空気があるのだろうなと。

葵が家族に秘密を打ち明ける場面は、胸に響いた。
自分の選んだ道を認めてもらえるって、こんなにも救われるものなんだなと思った。

そんな、優しくてあたたかい一冊だった。

簡単買取!

ネットで簡単、本&DVD 宅配買取のネットオフ!

読み終えた本や、使わなくなったゲーム・DVDを手放したいときに便利なのが、ネットオフの宅配買取サービス!

自宅からまとめて送るだけで、査定・買取まで完了するので、重い荷物を持ってお店に行く必要はありません!

買取対象は、書籍・ゲーム・DVD・Blu-rayなど幅広く、1点ずつ査定結果が確認できるのも安心ポイント。

全国どこでも送料無料で、集荷伝票も不要。
本人確認もWEBで完結するので、初めてでもスムーズに利用できます。

段ボールも最大6箱まで無料でもらえるので、引っ越しや片付けのタイミングにもぴったり。
部屋をすっきりさせたいときや、ちょっとしたお小遣い稼ぎにもおすすめです。

気になる方はチェック!

【好評発売中】

たい焼き・雑貨 銀座ちぐさ百貨店(2) 江戸切子のロックグラス
著者:長月天音

コメント

タイトルとURLをコピーしました