SNS社会を描く衝撃の新感覚ミステリー『その血は瞳に映らない』あらすじ!どんでん返しが止まらない

今回は、天祢涼さんの『その血は瞳に映らない』という小説を紹介します!

母娘が襲われ、犯人は「死刑になりたかった」と語る――

そんな異様な事件から始まるこの物語は、ただのミステリーでは終わらない。

読者の予想を裏切り続ける展開、SNS社会の闇をえぐるテーマ、そして“真実とは何か”を問いかける深いメッセージ。

ページをめくる手が止まらず、一気に読了してしまった。

『その血は瞳に映らない』は、現代の情報社会に生きる私たちに突きつける、鋭くも切実な問いに満ちている。

人は本当に、見たいものしか見ず、信じたいものしか信じないのか。

そしてその“信じること”が、誰かを傷つけてしまうことがあるとしたら――。

このブログでは、そんな衝撃作の魅力を、事件の構造・登場人物の心理・社会的テーマの3つの視点からじっくりと掘り下げていきます。

読み終えたあなたにも、まだ読んでいないあなたにも、きっと何かが残るはずです。

SNS社会を描く衝撃の新感覚ミステリー
『その血は瞳に映らない』

著者  :天祢涼
ページ数:304ページ

あらすじ

横浜のアパートに住む鈴原咲玖良と娘の女子高生・優璃が、同じアパートの住人・緑川に襲われ、母親は死亡、娘も負傷した。

すぐ逮捕された緑川は死刑になりたかった、と動機を供述。

ニュースサイト記者・千弦は、犯人の供述に疑問を抱き、優璃と共に事件を取材する。

不審な行動をとる緑川の弁護人や思惑を秘めた関係者の証言に振り廻される千弦たち。

犠牲者が犠牲者を生んでゆく!
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見どころ

事件の異様さと“動機”の謎が導く物語の深層

物語は、母娘が隣人に襲われるという衝撃的な事件から始まります。

犯人は即座に逮捕され、「死刑になりたかった」と語る。

しかし、その供述はあまりにも唐突で、動機としては薄く感じられる。

ここに違和感を抱いた記者・千弦が、事件の真相を探るべく動き出すことで、物語は一気に加速します。

この作品の魅力は、単なる犯人探しではなく、「なぜそのような事件が起こったのか」「本当の動機は何なのか」という“動機の深掘り”にあります。

読者は千弦と共に、表面的な供述の裏に隠された真実を追いながら、次第に事件の構造そのものが揺らいでいく感覚を味わうことになります。

記者と被害者が“共に取材する”という異色の関係性

千弦は、事件の被害者である女子高生・優璃と共同生活を送りながら密着取材を進めます。

この設定が非常にユニークで、記者と取材対象という関係を超えた“人間同士の絆”が描かれていきます。

優璃は、母を失いながらも真実を知りたいという強い意志を持ち、千弦に自ら取材を申し出る。

その姿勢は、単なる被害者像を超えた“能動的な存在”として読者に印象づけられます。

二人の関係性が深まるにつれ、事件の核心に迫るだけでなく、互いの心の傷や葛藤にも触れていく展開が、物語に人間的な温度を与えています。

SNS社会の闇と“信じたいものしか信じない”というテーマ

この作品が描くもう一つの大きな軸は、現代のネット社会に潜む闇です。

事件が報道されるにつれ、SNS上では無関係な人々による誹謗中傷が溢れ、優璃は二次被害に苦しむことになります。

「人は信じたいものしか信じない」という言葉が、物語全体を貫くテーマとして何度も浮かび上がります。

切り取られた情報、偏った報道、正義を振りかざす匿名の声――

それらが真実を歪め、人を傷つける現実が、物語の中でリアルに描かれています。

読者は、事件の真相を追いながら、同時に「情報をどう受け取るべきか」「自分は何を信じているのか」といった問いに向き合うことになるでしょう。

二転三転する展開と“真犯人”の衝撃

物語は終盤にかけて、何度も読者の予想を裏切る展開を見せます。

登場人物たちの証言や行動が次々と覆され、真犯人の存在とその動機が明かされる瞬間には、思わず息を呑むほどの衝撃があります。

特に、弁護人・冴木の計画が明らかになる場面では、倫理や正義の境界線が揺らぎ、「正しさとは何か」「誰が本当に悪なのか」といった問いが浮かび上がります。

読者は、単なるサスペンスではない“心理的な揺さぶり”を体験することになります。

キャラクターの“人間くささ”が物語に深みを与える

この作品に登場する人物たちは、決して完璧ではありません。

優璃も、最初は“いい子”として描かれますが、物語が進むにつれて本音を語り、普通の高校生としての弱さや迷いが見えてきます。

千弦もまた、記者としての使命感と人間としての感情の間で揺れ動きます。

こうした“人間くさい”描写が、物語にリアリティと深みを与えています。

読者は、彼らの葛藤や選択に共感しながら、物語の中に自分自身を重ねていくことができるでしょう。

読者の口コミ

【この作品が合う人の口コミ】

キャラクターが人間らしくて共感できる
優璃の強さと弱さ、千弦の葛藤など、登場人物の心理描写が丁寧。

一気読みするほど引き込まれた
謎が謎を呼ぶ展開に手が止まらず、最後まで緊張感が途切れなかった。

SNS社会の闇をリアルに描いている
現代のネットの怖さや情報の信頼性について深く考えさせられた。

どんでん返しが見事
予想を裏切る展開が続き、真犯人の動機に驚かされた。

【この作品が合わなかった人の口コミ】

リアリティより演出重視に見えた
展開の意外性はあるが、現実味に欠けて感情移入しづらかった。

登場人物が過剰でノイズに感じた
怪しさを出すための演出が多く、物語の集中を妨げた。

テーマの押しつけが強い
「人は信じたいものしか信じない」というメッセージが繰り返され、やや説教的に感じた。

動機が薄く感じられた
犯人の供述に納得感がなく、物語の核心に物足りなさを感じた。

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