今回は、遠坂八重さんの『死んだら永遠に休めます』という小説を紹介します!
ブラック企業、パワハラ、追いつめられる日々──
そんな言葉に心当たりがある人は、きっとこの作品に引き寄せられるはずです。
『死んだら永遠に休めます』は、疲弊した職場での闇や人間関係の不協和音を鮮烈に描いた物語。
誰しも一度は感じたことのある「仕事に押しつぶされそうな感覚」が、主人公・青瀬の視点を通して現実味を持って迫ってきます。
タイトルのインパクトに負けない展開が続くこの物語、読んだ後にはきっと何かを考えずにはいられなくなるでしょう。
「もし自分がこの状況にいたら?」
そんな問いを心に抱きながら、読み進めてみてください。
あなたの感情を揺さぶる一冊になること間違いありません。

ブラック企業のリアル
『死んだら永遠に休めます』
著者 :遠坂八重
ページ数:352ページ
あらすじ
死んでほしいと思っていたパワハラ上司が死んだらしい。
容疑者は――部下、全員。
無能なパワハラ上司に苦しめられながら毎日深夜まで働き詰めの生活を送る28 歳の主人公・青瀬。突然失踪したパワハラ上司・前川から届いたメールの件名は「私は殺されました」。本文には容疑者候補として「総務経理本部」全員の名前があった。
限界会社員・青瀬と妙に頭の冴える派遣社員・仁菜は二人で真相解明に取り組むのだが……。
(Amazonより)
見どころ
職場環境のリアルな描写
『死んだら永遠に休めます』では、働く人が直面する過酷な職場環境がリアルかつ生々しく描かれています。
主人公・青瀬が直面するのは、理不尽な上司・前川による執拗なパワハラ。
例えば長時間残業や休憩時間が取れないほどの忙しさ、失敗に対する過剰な叱責など、心理的・身体的に青瀬を追い詰める描写が詳細にわたって描かれます。
読者はまるで自分がその場にいるかのような圧迫感を感じるでしょう。
さらに、職場環境が人間関係や仕事の効率にどのように影響を与えるか、悪循環が続く中で誰も救われない状況が描かれている点は心に刺さります。
環境のストレスにより青瀬の判断力や集中力が鈍っていくことが、後の悲劇につながる様子が非常に説得力があります。
視点のズレが生む衝撃の真実
物語は青瀬の視点で進んでいくため、読者は自然と彼に共感し、「青瀬は○○○だ」という印象を持ちながら読み進めます。
しかし、終盤で描かれる客観的な視点によって、この印象が一転。
実は青瀬自身が周囲に影響を与えていた可能性が示され、読者は驚かされます。
読者が青瀬の視点に浸りすぎていたことで、この「真相」が大きなインパクトとなり、物語のクライマックスを引き立てています。
この視点の切り替えによって、青瀬が抱える「人間未満」としての真実に対する葛藤や、職場での自己認識が全て崩壊する衝撃が生々しく伝わるのです。
仁菜のキャラクターと物語の転換点
青瀬の直属の部下である派遣社員・仁菜は、物語の鍵を握る重要な存在です。
彼女のキャラクターは、青瀬に寄り添う心優しい側面がありながらも、終盤にかけて彼女の本質や彼女が果たした役割が明かされます。
仁菜がなぜ青瀬の傍にいるのか、彼女の存在が物語全体にどのような影響を与えていたのか――
その答えに辿り着いた時、読者は驚きと納得、そして感動を覚えるでしょう。
仁菜が青瀬にとって救いの存在でありながらも、彼女自身が抱えている事情を考えると、彼女の優しさには大きな深みがあることに気づかされます。
青瀬にとっては仁菜の存在が光であり、また影でもあるという点が非常に巧妙に描かれています。
悲劇と救いのバランス
物語の結末に近づくにつれて、読者は青瀬や他のキャラクターがいかに悲劇的な状況に巻き込まれているかを痛感します。
それでも物語の中には微かに救いの要素が散りばめられています。
例えば、青瀬に肩入れしていた仁菜が果たした役割や、青瀬が自身と向き合うことで新しい希望を見出す兆しなど、暗いストーリーの中にも光を感じられる部分があります。
読後に考えさせられる自分の立ち位置
本作は、職場環境だけでなく、自己評価と他者評価の差についても考えさせられる作品です。
読者は青瀬の状況に感情移入しながらも、ふと「自分はどうだろう?」「周囲からどう見られているのか?」と考えずにはいられません。
こうした問いかけを促す作品の力は、フィクションを超えて現実に影響を及ぼすものです。
読者の口コミ
【この作品が合う人の口コミ】
・ことの真相も予測できなかったし結末もアリ
・想像の斜め上に行ってくれた
・ぞくっとする展開もあり、面白かった
・真相がわかったうえでもう一度読み返してみたいと思う作品
【この作品が合わなかった人の口コミ】
・真相がリアリティに欠け釈然としなかった
・フィクション感を強く感じてしまった
・伏線回収の面白さが少ない
・キャラクターの個性を生かし切れてない
廃集落のY家

死んでほしいと思っていたパワハラ上司が死んだらしい。
容疑者は――部下、全員。
無能なパワハラ上司に苦しめられながら毎日深夜まで働き詰めの生活を送る28 歳の主人公・青瀬。突然失踪したパワハラ上司・前川から届いたメールの件名は「私は殺されました」。本文には容疑者候補として「総務経理本部」全員の名前があった。
限界会社員・青瀬と妙に頭の冴える派遣社員・仁菜は二人で真相解明に取り組むのだが……。
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『死んだら永遠に休めます』
著者:遠坂八重




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