今回は、早見和真さんの『さらば! 店長がバカすぎて』という小説を紹介します!
「この店長、バカすぎる…でも、なんだか憎めない。」
そんな矛盾した感情を抱えながらページをめくるうちに、気づけば心が揺さぶられていた。
早見和真さんの人気シリーズ『店長がバカすぎて』が、ついに完結。
第3作『さらば!店長がバカすぎて』では、奇天烈な店長・山本猛と、悩める書店員・谷原京子の物語が、笑いと涙とともに熱く収束していく。
本屋という場所に込められた想い、仕事と人生の選択に揺れる京子の姿、そして「知らなかった世界と出会える場所」としての書店の意味——
読後、あなたはきっと、街の本屋に足を運びたくなる。
シリーズを読んできた人も、これから読む人も。
このブログでは、そんな“店長バカシリーズ”の集大成を、じっくり味わっていきます。
笑って泣ける書店愛の集大成
『さらば! 店長がバカすぎて』
著者 :早見和真
ページ数:328ページ
あらすじ
カリスマ書店員・谷原京子は、長いスランプが続いていた。
そんな中、「おもしろい本の話と店長のグチを言い合える」唯一無二の元同僚・磯田さんの結婚式が行われた。
京子の心配をよそに、マイクを握りしめ、颯爽と燕尾服を脱ぎ捨てた山本店長が高らかに歌う――
その一週間後、磯田さんが京子を訪ねてきた。
「谷原さんにはこれからもちゃんと戦い続けてもらわないと困るんです、書店を守ってもらわなきゃ」という彼女の言葉に、京子は複雑な気持ちに駆られる。
ぶっ飛んだ店長や書店を取り巻く厳しい状況と日々闘いながらも、自らの人生と書店の未来を切り開いていこうとする京子だが……
見どころ
店長・山本猛という“変人”の正体
シリーズを通して「バカすぎる」と評されてきた店長・山本猛。
意味不明な朝礼、名前を覚えない、根拠のない自信…。
その奇行に振り回される登場人物たちと同じように、読者も最初は「なんなんだこの人」と戸惑います。
しかし、今作ではその“バカさ”の裏にある信念や志が徐々に明かされていきます。
彼が本屋にこだわる理由、街の書店に込めた思い、そしてその行動のすべてが「本と人をつなぐ場所を守る」という熱意に貫かれていることに気づいたとき、読者の中で彼の印象が大きく変わるのです。
「ただの変人」から「憎めない有能」へ。この変化こそが、物語の大きな醍醐味です。
谷原京子の揺れる心と成長
主人公・谷原京子は、書店員としての誇りと、自分の人生の選択(結婚・仕事)との間で揺れ動きます。
シリーズを通して彼女は、店長に振り回されながらも、少しずつ自分の軸を見つけていきます。
今作では、恋愛の要素も加わり、京子の内面の葛藤がよりリアルに描かれます。
結婚を考える相手が現れ、仕事との両立に悩む彼女の姿は、多くの読者にとって共感の対象となるでしょう。
そして、最終的に彼女が選ぶ道は、読者に「自分だったらどうするか?」を問いかけてくるような力を持っています。
書店という場所の意味
この作品の根底には、「街の書店はなぜ必要なのか?」という問いがあります。
Amazonや電子書籍が主流になりつつある現代において、リアルな書店の存在意義を、登場人物たちがそれぞれの立場から語ります。
「昨日までの自分が知らなかった世界と出会える唯一の場所だから」
この言葉が象徴するように、書店は単なる販売の場ではなく、偶然の出会いや人生の転機を生む場所として描かれています。
読者自身も、ふらっと立ち寄った本屋で手に取った一冊が、自分の価値観を変える経験をしたことがあるのではないでしょうか。
シリーズ完結としての集大成
『店長がバカすぎて』シリーズの第3作にして完結編。
これまでの登場人物が総出演し、物語は怒涛の展開を迎えます。
別作品『問題。』とのリンクもあり、世界観が広がる楽しさも。
店長の旅立ち、京子の決断、そして武蔵野書店の未来。すべてが詰まったこの一冊は、シリーズを追ってきた読者にとって、感慨深いラストとなるでしょう。
読者の口コミ
【この作品が合う人の口コミ】
・現実ではありえない展開も、テンポとユーモアで最後まで楽しく読めた。
・店長の奇行に笑いながらも、最後には感動して泣けた。書店への愛が伝わる作品。
・京子の葛藤に共感。仕事と人生の選択に悩む姿がリアルで、自分を重ねて読んだ。
・シリーズ通して読んできたからこそ、登場人物の再登場に胸が熱くなった。
【この作品が合わなかった人の口コミ】
・書店愛を語る場面がくどく感じた。メッセージ性が強すぎて物語のテンポが崩れていた。
・店長の言動が理解不能すぎて、どうして人気者なのか最後まで納得できなかった。
・内輪ノリが強く、シリーズ未読だと入り込みづらい。初見には不親切な構成。
・現実味がなさすぎて感情移入できなかった。もう少し地に足のついた展開が欲しかった。
その他の人気作品
イノセント・デイズ

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問題。以下の文章を読んで、家族の幸せの形を答えなさい

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ここから逃げ出したい。
その思いは大阪で一人暮らす祖母へと向かい、十和は大阪の私立中学に進む決意をする。
4人が離れて暮らすことに父は反対するが、あることを条件に十和の希望を受け入れるのだった。
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『さらば!店長がバカすぎて』
著/早見和真






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