今回は、阿津川辰海さんの『録音された誘拐』という小説を紹介します!
探偵事務所の所長が誘拐され、犯人が要求するのは身代金3000万円――
そんな衝撃的な事件から幕を開けるミステリー小説『録音された誘拐』。
緊迫感に満ちた誘拐劇の裏には、15年前に起きたもう一つの誘拐事件の影が潜んでいます。
所長を救い出す鍵を握るのは、驚異的な聴力を持つ助手・美々香。
彼女の耳が導く手掛かりは事件の核心へと読者をいざないますが、物語が進むにつれて彼女の言動に潜む違和感が徐々に明らかに…。
伏線とどんでん返しが織り交ぜられたこの物語は、推理と驚きが絶えない、読み応えたっぷりの一作となっています。

探偵事務所が挑む15年前の真相
『録音された誘拐』
著者 :阿津川辰海
ページ数:544ページ
あらすじ
誘拐されたのは探偵。家族の危機を救うのも探偵。謎めいた依頼を受けたのも探偵
――誘拐犯に立ち向かうのも探偵。
大野探偵事務所の所長・大野糺が誘拐された!?
耳が良いのがとりえの助手・山口美々香は様々な手掛かりから、微妙な違和感を聞き逃さず真実に迫るが、その裏には15年前のある事件 の影があった。
誘拐犯VS.探偵たちの息詰まる攻防、二転三転する真相の行方は……。
(Amazonより)
見どころ
助手・美々香の能力と彼女を巡る謎
美々香は驚異的な聴力を持つ探偵助手として登場します。
しかし、彼女の言動にはどこか奇妙な違和感があり、それが徐々に明らかになるプロセスが物語の緊迫感を盛り上げます。
美々香の耳の能力が物語を進展させる鍵になるだけでなく、終盤で明かされる驚くべき事実が物語全体のテーマに深みを与えています。
この「聞こえるはずの音が聞こえない」という設定の逆転が、読者に深い衝撃を与える仕掛けとなっています。
探偵事務所の所長・大野糺の活躍
誘拐された大野糺は、ただの被害者ではありません。
彼は自分の境遇を分析し、状況に応じたアプローチを行う冷静さを持ち、助手の美々香との信頼関係を軸に事件解決を試みます。
彼の推理力や応用力の高さが、美々香とのコンビネーションをさらに引き立てています。
まさに「探偵」と「名探偵」と言える二人の共闘が事件をスリリングに進めます。
伏線の張り方と回収の見事さ
物語の冒頭から散りばめられる伏線は、違和感を感じさせながらも終盤で鮮やかに回収されます。
「こんな小さな描写がこう繋がるのか!」と感嘆する瞬間の連続が、本作の構成力の高さを物語っています。
美々香の異常な言動や、過去の誘拐事件の詳細がすべて一つに収束していく様子は読者を圧倒します。
15年前の誘拐事件とのリンク
本作の現在進行形の誘拐事件は、15年前の誘拐事件に密接に関係しています。
過去と現在が交錯するストーリー展開が、複雑かつ奥行きのある物語を生み出しています。
15年前に起きた事件の謎が解明されることで、現在の誘拐事件の本当の意味や犯人の動機が明らかになり、読者を驚かせます。
犯人と実行犯の心理戦
実行犯であるカミムラのキャラクター性と哲学的な犯罪観が物語にスリルを加えています。
誘拐の手口や目的が徐々に明らかになるにつれ、心理戦が物語の緊張感をさらに高めます。
カミムラの存在がただの脇役にとどまらず、犯人像を際立たせる重要な役割を果たしています。
読者を惹きつける驚きのラスト
最後のどんでん返しは驚愕の瞬間を提供します。
設定が逆手に取られる巧妙な仕掛けには、読者を心から驚かせる力があります。
これまで違和感として感じていた描写が実はすべて伏線だったことを知った時の達成感は、物語を読み終えた瞬間の大きな満足感につながります。
これほどまでに盛りだくさんの内容が詰まっている『録音された誘拐』は、ミステリー愛好家だけでなく、人間ドラマを楽しみたい方にもおすすめの作品です。
読者の口コミ
【この作品が合う人の口コミ】
・プロットのクオリティが高い
・騙される快感が気持ちよかった
・登場人物が魅力的で面白い
・予想を上回る仕掛けがあって驚いた
【この作品が合わなかった人の口コミ】
・誘拐劇なのに何故か緊迫感皆無
・誘拐事件が面白く無くて白けてしまった
・何か期待したのと違った
・ちんぷんかんぷんのまま読み終えた感じ
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『録音された誘拐』
著者:阿津川辰海



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