今回は、『我孫子武丸』『歌野晶午』『真梨幸子』『矢樹純』『神永学』『背筋』さん達による『●●にいたる病』という小説を紹介します!
「この“病”は、あなたの心にも潜んでいるかもしれない。」
我孫子武丸さんの『殺戮にいたる病』を読んで衝撃を受けた人なら、今回のアンソロジー『●●にいたる病』は絶対チェックした方がいい。
ホラーとミステリーの書き手たちが集まって、我孫子さんのデビュー35周年を祝う形で作られた短編集。
それぞれの作家が「●●」に自分なりの狂気や哲学をぶち込んで、6つの“病”がまったく違う顔をしてる。
ぞくっとする展開なのに、読み終わった後は妙にスッキリする。
怖いし気持ち悪いのに、もう一度読み返したくなるような、そんなクセになる一冊。
このブログでは、それぞれの作品の個性や構成の面白さを掘り下げながら紹介していく。
さて、あなたはどの“病”に取り憑かれるんだろうか

豪華作家陣が描く狂気と叙述トリックの世界
『●●にいたる病』
著者:『我孫子武丸』『歌野晶午』『真梨幸子』『矢樹純』『神永学』『背筋』
ページ数:256ページ
あらすじ
”殺戮”に捧ぐ。
我孫子武丸デビュー35周年記念アンソロジー
待ち受ける6つの“衝撃”
【収録作品】
我孫子武丸「切断にいたる病」
神永学「欲動にいたる病」
背筋「怪談にいたる病」
真梨幸子「コンコルドにいたる病」
矢樹純「拡散にいたる病」
歌野晶午「しあわせにいたらぬ病」
(Amazonより)
見どころ
テーマの力
このアンソロジーの面白さは、やっぱり共通タイトル「●●にいたる病」にあると思う。
元ネタは我孫子武丸さんの代表作『殺戮にいたる病』
今回はその「型」を借りて、参加した作家たちがそれぞれ全然違う物語を紡いでいる。
たとえば、神永学さんの『欲動にいたる病』は人間の欲望が暴走する怖さを描いてるし、歌野晶午さんの『しあわせにいたらぬ病』は「幸せを求めすぎること」が逆に悲劇を呼ぶっていう皮肉な話。
タイトルの「●●」が変わるだけで、物語の方向性も読者の感情もガラッと変わるのが面白い。
共通しているのは「病」という言葉が持つ不穏さで、それが全体に緊張感を与えている。
豪華作家陣の個性が炸裂
参加してるのは、ホラーやミステリー好きなら名前を聞いただけでワクワクする作家ばかり。
我孫子武丸さんを筆頭に、歌野晶午、真梨幸子、矢樹純、神永学、背筋。
みんな自分の持ち味をしっかり出してる。
背筋さんの『怪談にいたる病』はモキュメンタリー風の語り口がクセになって、じわじわ不安を煽ってくるし、真梨幸子さんの『コンコルドにいたる病』は皮肉とユーモアが絶妙で、読後に「うわ、そう来たか」と。
どの作品も「我孫子的叙述トリック」へのリスペクトを感じつつ、それぞれの「病」を描いてるのが最高。
恐怖だけではない
読み終わったあとに残る「人間って何だろう」「幸せって何だろう」という問い。
特に『しあわせにいたらぬ病』のラストは切なくて胸が締めつけられる。
同時に我孫子作品へのオマージュとして完璧な構成になってて、ミステリー好きならニヤリとするはず。
伏線の回収や視点のズレを使った叙述トリックも随所にあって、仕掛け好きにはたまらない。
短編ならではの濃密さ
6作品全部が短編だからテンポよく読めるのも魅力。
1話ごとに世界観は違うのに、全体として「病」というテーマで統一されてるから、不思議な一体感がある。
短いのに爪痕を残すような強烈な印象があって、まるで6種類の毒を少しずつ味わうような読書体験。
濃密で刺激的な一冊!
読者の口コミ
【この作品が合う人の口コミ】
・『殺戮にいたる病』ファンにはたまらないオマージュの数々
・短編なのに濃密。各作家の個性が光っていて飽きずに読めた
・叙述トリックが秀逸で、何度も読み返したくなる構成
・ホラーとミステリーのバランスが絶妙。怖いけど面白い!
【この作品が合わなかった人の口コミ】
・叙述トリックがわかりづらく、ピンとこない話もあった
・グロ描写がきつくて読むのがしんどかった
・作家によって当たり外れがあり、好みが分かれる
・短すぎて物足りない。もっと深掘りしてほしかった
その他の人気作品
殺戮にいたる病著:我孫子武丸

犯人は愛を語り、作家は真相を騙る……。
犯人は、永遠の愛を得たいと思った――
東京の繁華街で次々と猟奇的殺人を重ねるサイコ・キラー。
その名は、蒲生稔!
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恐るべき殺人者の行動と魂の軌跡をたどり、とらえようのない時代の悪夢と闇を鮮烈にえぐり出す。
そして、読者の心臓を鷲掴みにする、衝撃の結末……
(Amazonより)
心霊探偵八雲著:神永学

学内で幽霊騒動に巻き込まれた友人について相談するため、晴香は、不思議な力を持つ男がいるという「映画同好会」を訪ねた。
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情報をお持ちの方はご連絡ください
近畿地方のある場所にまつわる怪談を集めるうちに、恐ろしい事実が浮かび上がってきました。
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殺人鬼フジコの衝動著:真梨幸子

一家惨殺事件のただひとりの生き残りとして、新たな人生を歩み始めた十一歳の少女。
だが、彼女の人生は、いつしか狂い始めた。人生は、薔薇色のお菓子のよう…。
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最後の一行を、読んだとき、あなたは著者が仕掛けたたくらみに、戦慄する!
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(Amazonより)
葉桜の季節に君を想うということ著:歌野晶午

いつものようにフィットネスクラブで汗を流していた成瀬将虎は、ある日後輩の芹澤清から、彼が密かに想いを寄せる久高愛子の相談に乗ってほしいと頼まれる。
愛子は、家柄の手前警察には相談しにくいので、轢き逃げに遭い亡くなった身内が悪徳商法業者・蓬莱倶楽部によって保険金詐欺に巻き込まれていた証拠を掴んで欲しいと依頼してきた。
同じ時期、将虎は地下鉄に飛び込もうとした麻宮さくらという女性を助ける。
それがきっかけとなり、以後何度かデートを重ねる仲になる。
保険金詐欺事件の真相究明と将虎の恋の行方、2つの出来事がやがて交錯する。
(ウェキペディアより)
読んでみた感想(ネタバレ注意)
『●●にいたる病』いやー面白かった。
まえがきからしてワクワクさせられる。
「殺戮にいたる病」のインスパイア企画として、各作家が「○○にいたる病」というタイトルで短編を寄せるっていうだけでも胸が高鳴るのに、まさか我孫子武丸さん本人まで参戦しているとは。
オマージュなのに本人が書くって、もう企画の時点で勝ち確みたいな感じ。
収録作はどれも個性が強くて、読み比べる楽しさがある。
神永学さんの『欲動にいたる病』は人間の欲望が暴走する怖さを描いていて、読後に妙な余韻が残るし、歌野晶午さんの『しあわせにいたらぬ病』はタイトルからして皮肉が効いていて、最後に胸を締めつけられるような切なさがあった。
真梨幸子さんの『コンコルドにいたる病』はユーモアと毒が混ざり合っていて、ちょっと苦笑いしながら楽しめるタイプ。
そして背筋さんの『怪談にいたる病』。これはラスト一行でゾクッと背筋が凍るような感覚を味わった。
怪談というジャンルを叙述トリックと組み合わせると、こんなに不気味で説得力のある仕上がりになるんだなと感心。
全体を通して感じたのは、「病」という言葉が持つ不穏さが、どの作品にも共通の緊張感を与えていること。
短編だからこそテンポよく読めるのに、どの話も強烈な爪痕を残してくる。
まるで6種類の毒を少しずつ味わうような読書体験だった。
中毒性があるミステリー好きなら絶対楽しめる一冊!
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著者:『我孫子武丸』『歌野晶午』『真梨幸子』『矢樹純』『神永学』『背筋』





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