今回は、凪良ゆうさんの『汝、星のごとく』という小説を紹介します!
「愛する男のために人生を誤りたい」
――この一文が心に刺さる人も多いのではないでしょうか。
第17回本屋大賞を受賞した『流浪の月』で社会の価値観に挑んだ凪良ゆうさんが新たに贈る『汝、星のごとく』は、「正しくない」とされる愛に切実に向き合う物語です。
舞台は瀬戸内の島、孤独を抱えた主人公たちが織りなす関係性は、単なる恋愛の枠を超えて読者の心を揺さぶります。
本記事では、この話題作の魅力を余すところなくお伝えし、見どころを三つに分けて解説していきます。

切ない愛と社会問題
『汝、星のごとく』
著者 :凪良ゆう
定価 :1760円(税込)
発売日 :2022.08.04
ページ数:352ページ
あらすじ
――わたしは愛する男のために人生を誤りたい。
風光明媚な瀬戸内の島に育った高校生の暁海(あきみ)と、自由奔放な母の恋愛に振り回され島に転校してきた櫂(かい)。
ともに心に孤独と欠落を抱えた二人は、惹かれ合い、すれ違い、そして成長していく。
生きることの自由さと不自由さを描き続けてきた著者が紡ぐ、ひとつではない愛の物語。
――まともな人間なんてものは幻想だ。
俺たちは自らを生きるしかない。
(Amazonより)
見どころ
複雑で切ない恋愛と人間関係
『汝、星のごとく』は、青埜櫂と井上暁海という二人の主人公が織りなす複雑で切ない恋愛模様が大きな魅力です。
彼らはそれぞれ孤独や傷を抱え、その不完全さが互いを強く引き寄せます。
しかし、その関係は必ずしも健全でないため、心に痛みを伴うものであり、読者の心にも深い余韻を残します。
「正しくない」とされる恋愛が描かれているからこそ、その切実さが物語全体に緊張感を与え、愛の本質について読者を考えさせます。
言葉選びの秀逸さと深い洞察
作品内には、読む者の胸に深く刻まれるセリフが多く登場します。
例えば「親という存在への絶対的な信頼感。それが波打ち際に書いた字のようにあっけなくさらわれていく」や「心の秤は、もう二度と水平には戻らない気がする」という言葉が、登場人物たちの繊細な心の動きを見事に表現しています。
また、人生や自由について深い洞察が込められており、読後も長く心に残るものがあります。
象徴的な星と瀬戸内の情景
タイトルに込められた「星」は、物語を象徴する重要なモチーフです。
特に「夕星(ゆうづつ)」が登場人物たちの心情や葛藤を反映し、彼らの行動を動かす存在として描かれています。
また、舞台である瀬戸内の美しい景観が、物語に静かな深みを与えています。
広がる海や島特有の風景は、登場人物たちの閉ざされた感情や葛藤と鮮やかに対比され、物語のテーマにさらなる彩りを加えています。
読者の口コミ
【この作品が合う人の口コミ】
・映画化してもらいたい作品
・表現が繊細でスッと入ってくる感覚が心地良い
・表現力や流れの構成がすばらしい
・「こんな表現の仕方をするんだ!」とびっくりさせられた
【この作品が合わなかった人の口コミ】
・都合のいい展開、無理がある人格崩壊がちょっと…
・主要な登場人物苦手
・ラブストーリー+死去のありきたりな展開が嫌
・危うさを感じた
その他の人気作品
流浪の月

最初にお父さんがいなくなって、次にお母さんもいなくなって、わたしの幸福な日々は終わりを告げた。
すこしずつ心が死んでいくわたしに居場所をくれたのが文だった。
それがどのような結末を迎えるかも知らないままに――。
だから十五年の時を経て彼と再会を果たし、わたしは再び願った。
この願いを、きっと誰もが認めないだろう。
周囲のひとびとの善意を打ち捨て、あるいは大切なひとさえも傷付けることになるかもしれない。
それでも文、わたしはあなたのそばにいたい――。
(Amazonより)
星を編む

『汝、星のごとく』で語りきれなかった愛の物語
「春に翔ぶ」–瀬戸内の島で出会った櫂と暁海。二人を支える教師・北原が秘めた過去。彼が病院で話しかけられた教え子の菜々が抱えていた問題とは?
「星を編む」–才能という名の星を輝かせるために、魂を燃やす編集者たちの物語。
漫画原作者・作家となった櫂を担当した編集者二人が繋いだもの。
「波を渡る」–花火のように煌めく時間を経て、愛の果てにも暁海の人生は続いていく。
『汝、星のごとく』の先に描かれる、繋がる未来と新たな愛の形。
(Amazonより)
未完成

──両親の不和で家庭は崩壊寸前、将来も見えず無為な日々を送っていた高校2年の瀬名(せな)。
夜の街で出会った英語教師の阿南(あなん)に好奇心を掻き立てられ、連日阿南のマンションに通いつめるようになる。
「先生の他には何もいらない。なのに、なんで困らせてばっかなんだろう」十歳の年齢差。
教師と生徒で、未成年──危うさを孕んだ関係の行きつく先は……!?
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『汝、星のごとく』
著/凪良ゆう



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