今回は、木爾 チレンさんの『みんな蛍を殺したかった』という小説を紹介します!
美しさは祝福か、それとも呪いか——。
スクールカースト底辺の女子高生たちが、美しすぎる転校生・蛍と出会うことで、友情の形が歪み、隠されていた感情がむき出しになる。
彼女の存在は憧れであり、同時に嫉妬の対象でもあった。そんな彼女の突然の死が、すべての真実を暴き出す。
この物語のページをめくるほどに、人間関係の奥深さが胸を締め付ける。
そして最後に明かされる衝撃の真相は、読者の心に強烈な余韻を残す。
ルッキズムの残酷さ、友情と裏切り、そして救いのない結末——。
読んだあと、あなたはこの世界をどう捉えるだろうか?
『みんな蛍を殺したかった』の魅力を深掘りしていこう。

極限状態で試される友情
『みんな蛍を殺したかった』
著者 :木爾 チレン
ページ数:264ページ
あらすじ
――みんな誰かを殺したいほど羨ましい。
美しい少女・蛍が線路に身を投じる。
儚く散った彼女の死は後悔と悲劇を生み出していく――
京都の底辺高校と呼ばれる女子校に通うオタク女子三人、校内でもスクールカースト底辺の扱いを受けてきた。
そんなある日、東京から息を呑むほど美しい少女・蛍が転校してきた。
生物部とは名ばかりのオタク部に三人は集まり、それぞれの趣味に没頭していると、蛍が入部希望と現れ「私もね、オタクなの」と告白する。
次第に友人として絆を深める四人だったが、ある日、蛍が線路に飛び込んで死んでしまう。
真相がわからぬまま、やがて年月が経ち、蛍が遺した悲劇の歪みが残された者たちを絡めとっていく――
(Amazonより)
見どころ
スクールカーストとルッキズムの残酷さ
物語の舞台は、京都の底辺女子校。
その中でもスクールカースト最底辺にいるオタク女子三人が所属する生物部に、美しすぎる転校生・蛍がやってくることで、彼女たちの世界が大きく揺れ動く。
蛍の美しさは、憧れと嫉妬を生み、次第に友情が歪んでいく様子がリアルに描かれている。
ルッキズム(外見至上主義)がいかに人間関係を左右するかを痛感させられる展開が続く。
複雑に絡み合う人間関係
蛍はただの美少女ではなく、彼女自身も過去に傷を抱えている。
生物部の三人と関わることで、彼女の本当の目的が徐々に明らかになっていく。
雪の母親が蛍を養子にしたがる、桜のオンラインゲーム上の“彼氏”が蛍に奪われるのではないかと疑う、蛍が栞の才能を見抜きつつも栞の代わりに応募し賞を受賞するなど、登場人物たちの関係が複雑に絡み合い、物語が進むにつれて緊張感が増していく。
衝撃の真相と伏線回収
物語の冒頭で蛍が線路に飛び込んで亡くなるシーンが描かれるが、その真相は最後まで明かされない。
読者は「なぜ蛍は死んだのか?」という疑問を抱えながら読み進めることになる。
後半では、蛍の過去や彼女の思惑が明らかになり、伏線が次々と回収されていく展開に驚かされる。
読後には「もう一度読み返したい」と思わせる仕掛けが散りばめられている。
イヤミスとしての完成度
本作は「イヤミス(読後感の悪いミステリー)」の代表作ともいえる作品。
登場人物たちは誰も幸せになれず、嫉妬や劣等感、毒親、虐待などのテーマが重くのしかかる。
読者は登場人物たちの心の闇に引き込まれ、読後には強烈な余韻が残る。
イヤミス好きにはたまらない作品だが、救いのない展開に苦しくなる人もいるかもしれない。
タイトルの意味と余韻
「みんな蛍を殺したかった」というタイトルが示す通り、蛍は周囲の人々にとって憧れでありながら、同時に憎しみの対象でもあった。
彼女の存在が生物部の三人にどのような影響を与えたのか、そして彼女の死の裏に隠された真実とは——。
読後には、人間の嫉妬や劣等感、そして社会に根付くルッキズムについて深く考えさせられる作品となっている。
この作品は、心理描写の巧みさと衝撃的な展開が魅力の一冊。
読めば読むほど、登場人物たちの心の奥底にある感情が浮かび上がり、読者自身もその世界に引き込まれていく。
美しさが人間関係をどう左右するかを鋭く描いた、衝撃的な作品だ。
読者の口コミ
【この作品が合う人の口コミ】
・登場人物の心理描写が細かく、共感できる部分が多い。
・イヤミス好きにはたまらない作品。読後感が悪いが、それが魅力。
・伏線回収が巧妙で、最後まで飽きずに読める。衝撃の展開が面白い。
・ルッキズムやスクールカーストの描写がリアルで考えさせられる。
【この作品が合わなかった人の口コミ】
・終盤の展開が強引で、リアリティに欠ける。納得できない結末だった。
・救いがなく、読後に気分が悪くなる。イヤミスが苦手な人には向かない。
・登場人物が全員クズすぎて、感情移入できない。読んでいて辛い。
・ルッキズムの描写が過激すぎて、不快に感じる部分が多い。
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『みんな蛍を殺したかった』
著/木爾 チレン







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