今回は、東野圭吾さんの『クスノキの女神』という小説を紹介します!
もしあなたが、前作『クスノキの番人』を読んで心を動かされた一人なら、きっとこの続編が気になっていたはず。
けれど、あの物語がすでに“答え”を出してしまった今、どんな感動が待っているのか──
不安と期待の入り混じった気持ちでページをめくった人も少なくないでしょう。
今回もテーマは“命”。だけど、ただの感動系では終わりません。
失われゆく記憶、届かぬ願い、忘れられてしまう想い。
そうした現実の切なさを、東野圭吾はファンタジーと人間ドラマの絶妙なバランスで描いてみせます。
そして、物語が静かに伝えてくるのは、こんなシンプルで大きなメッセージ──「今を生きよう」。
このブログでは、そんな心に沁みる見どころをじっくりと紹介していきます。
読み終わったとき、きっとあなたも“今”という瞬間に感謝したくなるはずです。

今を生きる感動の物語
『クスノキの女神』
著者 :東野圭吾
ページ数:320ページ
あらすじ
神社に詩集を置かせてくれと頼んできた女子高生の佑紀奈には、玲斗だけが知る重大な秘密があった。
一方、認知症カフェで玲斗が出会った記憶障害のある少年・元哉は、佑紀奈の詩集を見てインスピレーションを感じる。
玲斗が二人を出会わせたところ瞬く間に意気投合し、思いがけないプランが立ち上がる。
不思議な力を持つクスノキと、その番人の元を訪れる人々が織りなす物語
(Amazonより)
見どころ
命の有限性と“今”への問いかけ
物語の中心にあるのは、「未来ではなく、今をどう生きるか」という問い。
玲斗の周囲で起きるさまざまな出来事、元哉の記憶障害や千舟の認知症が、読者にも「今を大事にすること」の価値を静かに突きつけてきます。
どんなに願っても過去は変えられないし、未来は予測不能。
それでも“今”を生きることの意味は、確かにある——
そんな想いを丁寧に紡いだ作品です。
絵本『少年とクスノキ』に託された想い
元哉と佑紀奈が力を合わせて描いた絵本。
その制作過程は、彼ら自身の自己再生の物語でもあります。
元哉が「未来が見たい」と願った本当の理由、そして彼がたどり着いた「今こそが大切」という気づきは、涙なしでは読めない名シーン。
この絵本の中に、物語のテーマである“命・記憶・感謝・つながり”が凝縮されています。
千舟さんの存在が描く“記憶”の本質
前作では力強く主人公を導いた千舟さん。
今作では認知症が進み、徐々に記憶を失っていきます。
その変化が玲斗にとっていかに切なく、受け入れ難いものであったかがリアルに描かれています。
朗読会で絵本を読む千舟さん、そして最後に記憶がなくなった彼女と向き合う玲斗の姿から、“記憶は消えても想いは残る”という救いを感じます。
クスノキの祈念と受念がもたらす“静かな奇跡”
ファンタジーとしての要素も魅力のひとつ。願いを届け、受け取る“クスノキ”の存在が、物語に優しい魔法をかけます。
そのルールに従って展開する“祈念”と“受念”の描写が、現実と幻想の境界を曖昧にしながら、心に静かな感動を残します。
“未来を知る”という傲慢を超えて、“今を生きる”という奇跡をクスノキは教えてくれるのです。
登場人物それぞれが抱える痛みと成長
玲斗・元哉・佑紀奈・千舟さん——全員が何らかの痛みを抱えている。
それでも他者と関わり、過去を受け入れ、未来をあきらめず、今に意味を見出そうとする姿が描かれます。
特に玲斗の成長ぶりは前作との比較でも印象的で、人の優しさと誠実さがどれだけ力を持つかを体現してくれる存在です。
物語からもらう“言葉のギフト”
この物語には、何度も読み返したくなるような言葉がたくさん散りばめられています。
「卑屈は甘えです」
「あなたは今、生きています」
「大切なのは今です」
こうした言葉は、物語の中だけでなく、読者の人生にも響いてくるはずです。
誰かに言われたいけど言われない、でも今必要な言葉として、そっと寄り添ってくれます。
もう少し広げて、「テーマ別」「キャラクター別」などでも掘り下げられます。
読み込み型の感想を書きたい場合もお手伝いしますよ。
どうまとめたいか、ぜひ教えてください!
読者の口コミ
【この作品が合う人の口コミ】
・感情移入しやすい人に響く内容。癒しと気づきを得られる。
・登場人物の成長や関係性に感動する読者向け。
・介護や記憶にまつわるテーマに敏感な読者に刺さる。
・少し不思議であたたかい物語が好みの人におすすめ。
【この作品が合わなかった人の口コミ】
・現実的な展開やロジック重視の読者には物足りないかも。
・スリルや謎解きを求めている東野圭吾ファンには違和感も。
・人物造形に“毒”や人間臭さを求める読者には物足りない印象。
・意外性やひねりを重視する人にとっては平凡に感じることも。
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神社に詩集を置かせてくれと頼んできた女子高生の佑紀奈には、玲斗だけが知る重大な秘密があった。
一方、認知症カフェで玲斗が出会った記憶障害のある少年・元哉は、佑紀奈の詩集を見てインスピレーションを感じる。
玲斗が二人を出会わせたところ瞬く間に意気投合し、思いがけないプランが立ち上がる。
不思議な力を持つクスノキと、その番人の元を訪れる人々が織りなす物語
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『クスノキの女神』
著者:東野圭吾




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