今回は、阿部智里さんの『皇后の碧』という小説を紹介します!
『皇后の碧』は、火・水・土・風の精霊たちが入り乱れる後宮ファンタジー。
八咫烏シリーズでおなじみの阿部さんが、さらにスケールアップして描く新しい物語は、政治や陰謀、差別や性の役割、そして個人の成長まで絡んでくるから読み応え抜群。
主人公ナオミの目を通して、「美しさって何?」「守るってどういうこと?」みたいな問いに自然と向き合わされるし、後宮の裏に隠された謎を追いかける展開はワクワクが止まらない。
最後に待っている衝撃の真実は、読み終えた瞬間に「え、続編あるよね?」って思わず口にしたくなるのでは?

精霊×後宮×謎解きの新シリーズが面白すぎる!
『皇后の碧』
著者 :阿部智里
ページ数:328ページ
あらすじ
少女ナオミは、風の精霊を統べる皇帝から「私の寵姫の座を狙ってみないか?」と突然誘われる。
皇帝の後宮には皇后と愛妾(つま)がおり、彼の胸には皇后の瞳の色に似ている緑の宝石を選び抜いた首飾り「皇后の碧(みどり)」が常に輝いていた。
訝りながら己が選ばれた理由を探るうち、ナオミは後宮が大きな秘密を抱えていることに気づくが……。
(Amazonより)
見どころ
精霊たちの世界観
この作品の一番の魅力は世界観。
火・水・土・風の精霊たちがそれぞれ独自の文化や役割を持っていて、まるで別々の文明が同じ世界に並んでいるみた。
例えば孔雀王ノアの「鳥籠の宮」は、華やかで繊細な装飾が施されていて、まるで美術館だし蜻蛉帝シリウスの「巣の宮」は虫の王らしく独特の構造で、ちょっと不気味。
主人公ナオミの成長
主人公ナオミは、火竜に家族を奪われてしまった土の精霊。
孔雀王に拾われて育ち、やがて蜻蛉帝に見初められて後宮に入ることになる。
ここからが本当の試練。
政治的な駆け引きや種族間の差別、性差別といった現実にも通じる問題に直面しながら、自分の信念と知恵で乗り越えていく。
最初はただの少女だったナオミが、「世界を変える可能性を持つ存在」へと成長していく過程は、自然と応援したくなる。
蜻蛉帝シリウスと後宮の謎
蜻蛉帝シリウスは、物語の中でめちゃくちゃ複雑な立ち位置。
冷酷で残虐だと噂されているのに、ナオミに対しては時折優しさを見せる。
その真意はどこにあるのか?
彼の胸に輝く「皇后の碧」という宝石の意味や、失踪した皇后イリスの行方など、後宮には謎が山ほど隠されている。
ナオミがそれをひとつずつ解き明かしていく過程は、ミステリー小説の緊張感。
終章で真実が明かされる瞬間は…。
シスターフッド
後宮っていうと、どうしても嫉妬や争いのイメージが強い。
この作品では、寵姫たちがライバルでありながらも同志として描かれている。
ナオミやイリス、他の寵姫たちがそれぞれの過去や立場を乗り越えて、互いに理解し合いながら進んでいく姿は響くものがあった。
権力の中枢にいる女性たちが、自分の意思で世界を変えていく。
このテーマは読んでいて勇気をもらえる。
伏線回収
「この描写は何だったんだろう?」と思ったことが、最後には全部繋がって、納得のいく形で収束していく。
特に終章の展開は静かでありながら衝撃的。
再読すると新しい発見があるタイプの作品で、再読する人も多い。
読者の口コミ
【この作品が合う人の口コミ】
・八咫烏シリーズファンにはたまらない
作者らしい美と政治の交錯する物語に満足。続編を期待する声も多数。
・幻想的な世界観に没入できた
精霊たちの美しい描写や後宮の雅な雰囲気に魅了された。
・ナオミの成長に共感した
少女が困難を乗り越えて自分の道を切り開いていく姿に感動。
・謎解き要素が面白かった
後宮に潜む秘密や伏線回収が見事で、最後まで飽きずに読めた。
【この作品が合わなかった人の口コミ】
・ファンタジーが苦手な人には不向き
幻想的な描写や精霊設定が好みに合わず、世界に入り込めなかった。
・設定が複雑で理解しづらい
精霊の種族や後宮の仕組みなど、情報量が多くて混乱した。
・キャラクターの関係性がわかりにくい
登場人物が多く、誰が誰にどう関わっているのか把握しづらかった。
・後半の展開が急すぎる
終章で一気に謎が解けるが、駆け足で消化不良に感じた。
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読んでみた感想(ネタバレ注意)
やっぱり阿部智里さん、仕掛け方がうまいな。
火竜に家族を奪われたナオミ。
孔雀王に拾われて育ち、蜻蛉帝に見初められて後宮に入る。
彼女が直面するのはファンタジーの試練じゃなくて、政治的な駆け引きや種族間の差別、性差別といった現実にも通じる問題。
それを自分の感性と信念で乗り越えていく姿は、ただの少女から「世界を変える可能性を持つ存在」へと成長していく過程そのもの。
蜻蛉帝シリウスの描かれ方も絶妙。
冷酷で残虐と噂されながらも、ナオミに対して時折見せる優しさ。
その真意はどこにあるのか?
胸に輝く「皇后の碧」の意味は何なのか?
失踪した皇后イリスの行方はどうなったのか?
謎が次々と積み重なっていく展開は、まるでミステリーのような緊張感。
そして忘れられないのが、後宮に生きる女性たち。
普通なら嫉妬や争いが描かれがちな舞台なのに、この作品では寵姫たちが同志として互いを理解し合い、未来を築こうとする姿が描かれていた。
ナオミやイリス、他の寵姫たちがそれぞれの過去を乗り越えていく姿は、現代的なシスターフッドの物語としても強く響いた。
最後の伏線回収も見事。
序盤から散りばめられていた細かな描写が、終盤で一気に繋がっていく構成はさすが。
『皇后の碧』は幻想的な世界観と現実的なテーマが融合した後宮ファンタジー。
美しさと残酷さ、幻想と現実、すべてが絡み合っていて夢中になれる作品。
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『皇后の碧』
著/阿部智里



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