今回は、阿部暁子さんの『カフネ』という小説を紹介します!
2025年本屋大賞受賞作品!
日々の忙しさや孤独感に押しつぶされそうになったことはありませんか?
そんな時に誰かがそっと寄り添い、心を温めてくれる物語があったなら…。
『カフネ』は、日常の中に潜む優しさや、人とのつながりが生む再生の力を描いた感動的な作品です。
ポルトガル語で「愛する人の髪にそっと指を通す仕草」を意味するタイトルが象徴するこの物語には、心に寄り添い温かい気持ちを広げてくれる瞬間が詰まっています。

優しさに満ちた食と愛の物語
『カフネ』
著者 :阿部暁子
定価 :1870円(税込)
発売日 :2024.05.22
ページ数:304ページ
あらすじ
法務局に勤める野宮薫子は、溺愛していた弟が急死して悲嘆にくれていた。
弟が遺した遺言書から弟の元恋人・小野寺せつなに会い、やがて彼女が勤める家事代行サービス会社「カフネ」の活動を手伝うことに。
弟を亡くした薫子と弟の元恋人せつな。
食べることを通じて、二人の距離は次第に縮まっていく。
(Amazonより)
見どころ
食を通じて伝わる心の温もり
本作の大きなテーマの一つは「食べること」が持つ力です。
食卓は、ただ空腹を満たす場ではなく、愛情や感謝、思いやりを伝える手段として描かれています。
薫子とせつなは、それぞれが抱える孤独や悲しみを共有し合ううちに、料理という行為を通して互いに心を開いていきます。
薫子が手料理を作るシーンや、カフネの活動を通じて訪問する家庭での食事風景には、日常のささやかな幸せや安心感が描かれており、読者に強く印象を残します。
キャラクターたちの繊細な心情と成長
登場人物たちは皆どこかしら欠けた部分を持ちながらも、それを補い合いながら生きています。
薫子は離婚や弟の死、不妊治療の失敗など、深い傷を抱えています。
一方のせつなもまた、自分自身の人生や過去と向き合う中で迷いや孤独を感じています。
そんな二人が時間を共有し、互いに支え合うことで少しずつ成長していく過程が丁寧に描かれており、そのリアルさが心に迫ります。
また、登場する他のキャラクターたちも、それぞれの視点や立場から物語に深みを加えています。
カフネという言葉に込められた意味
ポルトガル語で「愛する人の髪にそっと指を通す仕草」を意味する「カフネ」という言葉。
このタイトルそのものが、本作の優しさや温かさを象徴しています。
人との接点を通じて静かに心を癒し、再生していく登場人物たちの姿は、読者に「人とのつながりの大切さ」や「優しさの力」を思い出させてくれるでしょう。
タイトルの意味が回収される場面では、多くの読者が感動し、そのテーマに深く共鳴するはずです。
深く響く愛の形
本作では、「愛」というテーマが様々な形で描かれています。
弟・春彦の遺書を巡る物語はもちろんのこと、家族愛、友情、人間愛といった多様な形の愛が浮き彫りになります。
その中で描かれる「愛が時に束縛にもなり得る」という切実なテーマは、多くの人に深い考察を促します。
登場人物たちが愛の意味を模索しながら前へ進む姿には、痛みと同時に強い共感と希望を感じさせられます。
日常に宿る癒しと再生の描写
物語を通じて描かれる日常的な風景や、繊細な感情の変化が本作の魅力を一層引き立てています。
たとえばカフネの活動を通して訪れる家々では、それぞれの住人が抱える問題や心情が少しずつ明らかになり、薫子やせつなと共鳴していきます。
読者もまた、登場人物たちの視点を通じて「日常の中でいかに癒され、再生できるか」を考えるきっかけを得るでしょう。
読者の口コミ
【この作品が合う人の口コミ】
・読み終わって心が温かくなる
・読み終わるのがもったいない程の一冊
・心を満腹にさせてくれる作品
・癒やしを探している人にもおすすめしたい一冊
【この作品が合わなかった人の口コミ】
・唐突感と強引さに付いていけなかった
・料理の描写が多く長ったらしく感じた
・いちいち細かくツッコミをいれたくなる人には不向き
・後付け感がある…
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『カフネ』
著/阿部暁子



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