今回は、道尾秀介さんの『カエルの小指』という小説を紹介します!
「騙し、騙され、そして優しい嘘——あなたは、この物語の罠から逃れられるか?」
『カラスの親指』から10年——
あの詐欺師たちが再び仕掛ける大勝負が始まる。
今度のターゲットは、母親を詐欺で失った中学生のキョウ。
彼を救うために動く武沢たちだったが、物語は予想を裏切る展開へと転がり始める。
真実と思っていたものが、実は巧妙な偽りだったとしたら?
信じていた人が、本当は欺いていたとしたら?
『カエルの小指』は、読者の予測をことごとく打ち砕くどんでん返しの連続。
詐欺師たちが織りなす緻密なトリックと、人間味あふれるドラマが交錯する極上のミステリー。
最後のページを閉じたとき、あなたはきっと「してやられた」と呟いているはずだ——
さて、あなたはこの騙し合いのゲームに参加する準備ができていますか?

驚愕の伏線回収とどんでん返し
『カエルの小指』
著者 :道尾 秀介
ページ数:448ページ
あらすじ
「久々に、派手なペテン仕掛けるぞ」
詐欺師から足を洗い、実演販売士として生きる道を選んだ武沢竹夫に、訳ありの中学生・キョウからとんでもない依頼が。
母親が残酷な詐欺被害にあったのを境に、厳しい現実を生きることになったキョウ。
武沢は彼女を救うため、かつての仲間を再集結、大仕掛けを計画する。
(Amazonより)
見どころ
どんでん返し
本作の最大の特徴は、終盤にかけて次々と繰り出されるどんでん返しの連続です。
読者は、物語が進むにつれて「あれ?思っていた展開と違う…」と感じる場面が増えていきます。
特に印象的なのは、キョウの計画の核心が明かされる瞬間。
武沢たちが仕掛けていたと思われたトリックが、実はキョウの深謀遠慮の一部だったことが判明するところです。
表面上は単純なペテンの物語に思えて、実際は多層的な構造を持つ巧妙な展開になっています。
登場人物たちの再集結と成長
前作『カラスの親指』の登場人物たちが再び集結することも、本作の大きな魅力です。
武沢は詐欺師稼業を引退しているものの、過去の経験を活かしてキョウのために立ち上がります。
貫太郎ややひろ、そしてその子どものテツが加わり、彼らのチームワークが光る場面も多く描かれています。
テツの知能と技術の高さは予想以上で、彼の活躍が本作の大きな見どころになっています。
彼が祖父譲りの頭脳を持ち、仲間たちと協力して複雑なトリックを仕掛けていく過程は非常にワクワクさせられます。
騙し、騙されの心理戦
詐欺師たちの話だけに、どこまでが真実なのか、どこからが嘘なのかを考えながら読み進める楽しさが際立っています。
登場人物たちの言葉や行動には微妙な伏線が張り巡らされており、それを読み取ることでストーリーの奥深さを実感できます。
騙していると思っていた人が実は騙されていた…という逆転の瞬間は、本作ならではの醍醐味です。
隠されたメッセージ
『カエルの小指』は単なるトリックミステリーではなく、「優しさとは何か」「嘘は必ずしも悪なのか」といったテーマにも踏み込んでいます。
本作に登場する嘘の多くは、誰かを傷つけるためではなく、誰かを救うために仕掛けられたものです。
この「優しい嘘」の存在が、本作を単なる騙し合いのストーリーに留めず、心に残る作品へと昇華させています。
結末への伏線回収
終盤になってから、物語全体に張り巡らされていた伏線が次々と回収されていく爽快感は、本作の大きな見せ場です。
ちょっとした会話や行動が、後の展開に大きく影響するよう仕組まれており、「そういうことだったのか!」と驚かされる場面が多数あります。
細かい部分まで丁寧に作り込まれているため、読了後に改めて最初から読み返したくなる作品でもあります。
総じて、『カエルの小指』は前作に負けないスリリングな展開と奥深いテーマ性を兼ね備えた続編として楽しめる作品です。
伏線を拾いながら物語をじっくり味わうのも良し、騙される快感を味わうのも良し。
読む人それぞれに異なる楽しみ方ができる一冊です。
読者の口コミ
【この作品が合う人の口コミ】
・最後のドンデン返しが肝を抜いた
・相変わらず読者を裏切るどんでん返し
・軽い文体でスラスラ読める
・登場人物のキャラ立ちがいい
【この作品が合わなかった人の口コミ】
・それで騙せるわけない
・キャラクターの魅力もパワーダウンと感じた
・途中がどうにも読みにくい
・登場人物への共感が薄い
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「他人同士」の奇妙な生活が始まったが、残酷な過去は彼らを離さない。
各々の人生を懸け、彼らが企てた大計画とは?
息もつかせぬ驚愕の逆転劇、そして感動の結末。
(Amazonより)
N

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『カエルの小指』
著者:道尾秀介







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