今回は、原田マハさんの『本日は、お日柄もよく』という小説を紹介します!
「言葉には、人の心を動かす力がある。」
そう聞いて、あなたはどんな場面を思い浮かべますか?
誰かのスピーチに涙した瞬間。
励ましの一言で前を向けた日。
あるいは、何気ない会話が人生の転機になったこともあるかもしれません。
原田マハさんの小説『本日は、お日柄もよく』は、そんな“言葉の力”を真正面から描いた物語です。
結婚式のスピーチから始まり、政治の演説へと展開していくこの作品は、ただの成長物語ではありません。
言葉が人を変え、社会を動かす――
その瞬間に立ち会える、心震える一冊です。
このブログでは、こと葉という一人の女性が「伝えること」に目覚めていく過程をたどりながら、
私たち自身が言葉とどう向き合うべきかを考えてみたいと思います。
読み終えたあと、きっとあなたも誰かに「伝えたい言葉」が見つかるはずです。

言葉の力に涙する小説
『本日は、お日柄もよく』
著者 :原田マハ
ページ数:400ページ
あらすじ
「言葉は世界を変える」
伝説のスピーチライターと彼女の言葉に魅せられた若者の物語。会社員・二ノ宮こと葉は、想いをよせていた
幼なじみ厚志の結婚式に最悪の気分で出席していた。ところがその結婚式で涙が溢れるほど感動する衝撃的なスピーチに出会う。
それは伝説のスピーチライター久遠久美の祝辞だった。空気を一変させる言葉に魅せられてしまったこと葉はすぐに弟子入り。
久美の教えを受け、「政権交代」を叫ぶ野党のスピーチライターに抜擢された!目頭が熱くなるお仕事小説。
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見どころ
結婚式のスピーチから始まる「言葉の旅」
物語は、主人公・二ノ宮こと葉が友人の結婚式でスピーチを頼まれたことから始まります。
何気ない日常の延長にあるこの出来事が、彼女の人生を大きく動かすきっかけとなるのです。
スピーチという行為が、ただの儀礼ではなく「人の心を動かす力」を持つことに気づく瞬間は、読者自身にも深い気づきを与えてくれます。
この冒頭の展開は、読者にとっても身近な場面でありながら、言葉の重みや可能性を感じさせる導入として非常に秀逸です。
スピーチライターという未知の職業への憧れと挑戦
こと葉は、伝説のスピーチライター・久遠久美との出会いを通じて、言葉を紡ぐ仕事に魅了されていきます。
スピーチライターという職業は、一般にはあまり知られていませんが、この作品ではその裏側や哲学が丁寧に描かれています。
「原稿はきっちり仕上げる。けれど、決して読まない。棒読みになった途端、観衆の関心が薄れるから。」という久美の言葉には、言葉を届けることの本質が詰まっています。
こと葉がこの世界に飛び込んでいく過程は、まるで読者自身が新しい世界を覗き見るような感覚を与えてくれます。
言葉が政治を動かすというリアリティ
物語の後半では、こと葉が政治の世界に足を踏み入れ、選挙演説のスピーチを手がけるようになります。
ここで描かれるのは、言葉が単なる表現ではなく、社会を動かす力を持つという現実です。
政治に関心がない読者でも、こと葉の視点を通して「言葉が人を動かす」「言葉が未来を変える」というテーマに自然と引き込まれていきます。
スピーチが単なる演出ではなく、信念や想いを伝える手段であることが、物語を通して強く伝わってきます。
主人公の成長と人生の輝き
こと葉は、最初はごく普通のOLとして登場しますが、言葉と向き合うことで自分自身を見つめ直し、成長していきます。
彼女の変化は、読者に「自分も変われるかもしれない」という希望を与えてくれます。
恋愛や友情、仕事の葛藤など、こと葉の人生のあらゆる場面に「言葉」が寄り添い、彼女を支えていく様子は、非常に感動的です。
特に、苦しみの中で前を向こうとする姿には、共感と勇気をもらえる読者が多いはずです。
読後に残る「言葉の余韻」
この作品の最大の魅力は、読後に残る余韻です。
スピーチの場面で流れる涙、心に響く一節、そして「言葉ってすごい」と思わせてくれる構成。
読者は、こと葉と一緒に言葉の力を信じたくなり、自分の言葉遣いや伝え方を見直したくなるでしょう。
「三日後の君、歩き出している。」という言葉のように、読者自身も前に進む力をもらえる。
そんな一冊です。
読者の口コミ
【この作品が合う人の口コミ】
・スピーチライターという仕事に憧れた
知らなかった職業に触れ、言葉を丁寧に扱う大切さを学べた。
・言葉の力に涙した
スピーチの場面で何度も泣いた。言葉が人の心を動かすことを実感できた。
・主人公の成長に勇気をもらった
こと葉の変化がリアルで、自分も前向きになれる気がした。
・政治に興味がなかったけど引き込まれた
選挙の話もわかりやすく、言葉の重みを感じられた。
【この作品が合わなかった人の口コミ】
・期待したほどではなかった
結婚式の話から政治に移る流れが唐突で、まとまりに欠ける印象。
・政治の話が苦手だった
後半の選挙パートに興味が持てず、感情移入できなかった。
・展開がご都合主義に感じた
未経験の主人公が重要な役割を担う展開に違和感があった。
・スピーチに感動できなかった
言葉の力をテーマにしているが、刺さるものがなかった。
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『本日は、お日柄もよく』
著/原田マハ



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