今回は、小川洋子さんの『博士の愛した数式』という小説を紹介します!
記憶が80分しか持たない博士が愛したものは、数学の美しさ、そして何よりも人との温かい絆だった——。
小川洋子さんの『博士の愛した数式』は、静かに心を揺さぶる傑作です。
数字を愛し、息子ルートに深い愛情を注ぐ博士の姿は、読者の胸を打つでしょう。
この物語には、儚さと永遠が交差する不思議な魅力があります。
日々「初めまして」を繰り返しても、変わらない愛がそこにある
——そんな関係が描かれた本書は、読み終えた後もじんわりと温かさが残ります。
数学に詳しくなくても大丈夫。
博士の語る数式の美しさは、まるで詩のように心に響きます。
記憶が持てなくても、人の温もりは消えない
——そんなテーマに触れてみませんか?
本書の魅力を深掘りしながら、その愛おしい世界へとご案内します。
さあ、博士の愛した数式と、博士が愛した時間に触れてみましょう。

数学と愛が紡ぐ感動の物語
『博士の愛した数式 』
著者 :小川洋子
ページ数:291ページ
あらすじ
[ぼくの記憶は80分しかもたない]博士の背広の袖には、そう書かれた古びたメモが留められていた
──記憶力を失った博士にとって、私は常に“新しい”家政婦。
博士は“初対面”の私に、靴のサイズや誕生日を尋ねた。数字が博士の言葉だった。
やがて私の10歳の息子が加わり、ぎこちない日々は驚きと歓びに満ちたものに変わった。
あまりに悲しく暖かい、奇跡の愛の物語。
(Amazonより)
見どころ
数学の美しさと哲学
この作品は単なる物語ではなく、数学の持つ神秘的な魅力と深い哲学を感じることができる点が大きな見どころです。
博士は、どんな数字にも美しさや意味を見出し、それを熱心に語ります。
例えば、友愛数や完全数の話など、数学に詳しくなくても楽しめる要素が豊富にあります。
数学が持つ「永遠性」と、博士の儚い記憶のコントラストも印象的です。
博士、家政婦、ルートの温かい関係
博士の記憶は80分しか持たないため、家政婦と息子のルートとは毎回「初めまして」から始まります。
それでも博士はルートに深い愛情を注ぎ、息子を慈しむ姿がとても温かく描かれています。
博士がルートに誕生日プレゼントを用意し、自分の記憶が持たないことを理解しつつも「未来の自分へ」メモを残して渡す場面は感動的で、博士の優しさと愛情の深さが伝わります。
義姉との謎めいた関係
博士の義姉(未亡人)との関係は、物語の中で謎めいた部分を持っています。
博士は義姉のことを「未亡人」と呼び続けるものの、そこには何か特別な感情があるように思えます。
義姉の家政婦に対する態度や、博士との関係性の変化など、読み進めるほどに興味を引かれるポイントが多いです。
このあたりの心理描写が繊細で、想像を掻き立てる部分となっています。
野球への愛と数字の関係
博士は阪神タイガースの熱狂的なファンであり、野球選手の背番号にも数学的な意味を見出しています。
例えば、江夏の背番号「28」が完全数であるという話は、数字への情熱がどこまでも深いことを感じさせます。
このような数字と現実世界のつながりは、数学に興味がなくても面白く感じられる要素です。
劇的ではないけれど心に響く結末
この作品は、劇的なオチを迎えるわけではなく、静かに心に染み渡るような読後感を持っています。
博士の記憶の持続時間がどんどん短くなっていく中でも、彼の数学への情熱やルートへの愛は変わらずに存在します。
その余韻が、とても美しく印象に残ります。
数学の美しさ、人間関係の温かさ、そして記憶を超えた愛情。
これらの要素が見事に絡み合い、『博士の愛した数式』は読む人の心に深く刻まれる作品です。
読者の口コミ
【この作品が合う人の口コミ】
・文学的な表現が美しい
小川洋子さんの繊細な文章が素晴らしく、情景描写や心理描写が美しくて魅了された。
・数学の美しさに感動
数学が苦手でも、博士の語る数式の魅力に引き込まれた。
数字が持つ意味や美しさを感じられる作品だった。
・温かい人間関係に癒される
博士、家政婦、ルートの交流が優しく、読んでいて心が温まる。
静かで穏やかな読後感が心地よい。
・静かで丁寧な物語が好き
劇的な展開はないが、淡々とした語り口が心に染みる。
余韻が長く残る作品だった。
【この作品が合わなかった人の口コミ】
・感動が薄かった
期待していたほどの感動がなく、読後の余韻があまり残らなかった。
動がなく、読後の余韻があまり残らなかった。
・ストーリーが淡々としている
大きな展開がなく、物語の進み方が単調に感じた。
もっとドラマチックな展開が欲しかった。
・数学の話が多すぎる
数学の知識がないと理解しづらい部分があり、話の流れを楽しむのが難しかった。
・登場人物の背景が薄い
博士や義姉の関係性が曖昧で、もっと深く掘り下げてほしかった。
人物描写が淡白に感じた。
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(Amazonより)
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(Amazonより)
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『博士の愛した数式 』
著/小川洋子



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