今回は、遠坂八重さんの『廃集落のY家』という小説を紹介します!
もし、久しぶりに会った友達が、まるで「別人」みたいになって戻ってきたら
しかも腕に、皮膚の下に呪符が埋め込まれてたら…あなたはどうする?
そんな異常すぎる出来事の真相を追っていくのは、大学生たち。
彼らがたどり着いたのは、地図から消えた謎の廃集落「Y家」。
誰も話したがらない過去と、今もそこに息づいている「何か」が、じわじわと彼らを飲み込んでいく。
怖いのに、止まらない。
ページをめくる手が勝手に動く。
読んだあと、静かな夜がこんなにも不気味に感じるなんて思わなかった。
この夏、あなたの「常識」がひっくり返るかもしれない。

怖いけど止まらない!夏に読むべきホラー小説
『廃集落のY家』
著者 :遠坂八重
ページ数:344ページ
あらすじ
令徳大学文学部一年生の小佐野菜乃は、新歓合宿で同学年の蓬萊倫也、泉秋久と出会う。
三人ともオカルト好きという共通点で意気投合し、『怪異研究会』を立ち上げることになった。
しかし、その後蓬莱が音信不通になり行方がわからなくなってしまう。
泉がXで見つけた動画には、夜の草叢に首を微妙に傾けてまっすぐ立つ、蓬莱によく似た男性が映っていた。
その動画が撮影されたと思われる場所へ蓬莱を探しに行った二人は、禍々しい黒い靄をまとった無機物のような彼の姿を目撃する。
一方、菜乃のもとに、十八年前に起きた凄惨な事件に関する差出人不明のメールが届く。
そして、泉と菜乃の身にも異変が起こり始める……。
(Amazonより)
見どころ
怪異と現実
この作品の一番の魅力は、怪異が「ありえない話」じゃなくて、「もしかしたら現実に起こるかも…」って思わせてくるところ。
皮膚に埋め込まれた呪符とか、喉に詰まったお札とか、絆創膏入りのケーキとか、どれもゾッとするけど、身体が反応しちゃうような気持ち悪さがある。
怖いんだけど、ギャーッて叫ぶようなホラーじゃなくて、「え、これ…本当にあったらどうしよう」っていう、じわじわくる不気味さ。
日常のすぐ隣に「何か」が潜んでるような感覚で、読んでるうちに安心できる場所がどんどん削られていく。
そのリアリティがあるからこそ、物語にグッと引き込まれるし、読み終わってからもふとした瞬間に思い出してゾワッとする。
知的な緊張感
話の始まりは、大学生の友人・蓬萊倫也が突然「別人」みたいになって戻ってくるところから。
彼に何があったのか?
なぜそんなことになったのか?
という謎を追っていくうちに、読者も一緒に怪異の核心に近づいていく。
面白いのは、怪異を「よくわからない不思議なこと」で終わらせないところ。
ちゃんと論理的に考察していくし、民俗学の教授っていう「探偵役」が出てくることで、ホラーなのにミステリーとしての読み応えもある。
「なぜそれが起きたのか」っていう構造がしっかりしてるから、怖いだけじゃなくて、頭も使う。
しかも、こっちの予想を裏切る展開もあって、最後まで飽きさせない。
先入観を覆すラスト
最初は「オカルト好きの大学生たちが肝試しに行く話かな?」くらいの軽いノリだけど、読み進めるうちに、登場人物たちの内面がどんどん掘り下げられていく。
特に、蓬萊の変貌と、それに巻き込まれていく仲間たちの心の揺れがリアル。
そしてラスト。
あるキャラの描写で、読者がずっと抱いてた「ある思い込み」が見事にひっくり返される。
「人間の心が一番怖い」っていうテーマに、ズドンと着地する感じ。
この瞬間、物語の表面だけじゃなくて、奥に潜んでた「人間の闇」が一気に溢れ出す。
怖さの質
この作品の怖さって、いわゆるホラー映画みたいなビックリ系じゃない。
もっとじわじわくる、精神に染み込んでくるような嫌悪感。
「あ、これ関わっちゃいけないやつだ…」という感覚。
怖いのは怪異そのものじゃなくて、それに巻き込まれていく人間の感情とか、関係性とか、過去のしがらみとか。
そういう「人間の部分」が絡んでくるからこそだと思う。
「なんか変な夢見そう…」って思わせるような作品!
読者の口コミ
【この作品が合う人の口コミ】
・怖いけど読みやすい
テンポが良くて一気読みできる。ホラー初心者にもおすすめ。
・怖さと謎解きのバランスが絶妙
ホラーなのに論理的な展開があり、ミステリー好きにも刺さる。
・ラストのどんでん返しが秀逸
先入観を覆すキャラ描写に驚かされ、読後に深く考えさせられた。
・現代的な要素が親しみやすい
ネット掲示板やSNSが登場し、リアルな怖さが増している。
【この作品が合わなかった人の口コミ】
・不透明な部分が多い
結末が読者に委ねられていて、スッキリしないという声も。
・あまり怖く感じなかった
ホラー慣れしている人には刺激が足りないかも。
・読後の余韻が薄い
面白かったけど、印象に残る怖さや感動は少なかった。
・主人公に共感できない
無鉄砲すぎてイライラする場面もあり、感情移入しづらい。
死んだら永遠に休めます

死んでほしいと思っていたパワハラ上司が死んだらしい。
容疑者は――部下、全員。
無能なパワハラ上司に苦しめられながら毎日深夜まで働き詰めの生活を送る28 歳の主人公・青瀬。突然失踪したパワハラ上司・前川から届いたメールの件名は「私は殺されました」。本文には容疑者候補として「総務経理本部」全員の名前があった。
限界会社員・青瀬と妙に頭の冴える派遣社員・仁菜は二人で真相解明に取り組むのだが……。
(Amazonより)
読んでみた感想(ネタバレ注意)
最初は、大学生3人が立ち上げた「怪異研究会」という、ちょっと軽めのノリから始まるけど、そこからの展開が思った以上に深くて、不穏な空気が濃くなっていく感じが良かった。
特に、失踪した蓬萊の変貌ぶりと、それを追う主人公たちの焦りや混乱。
中盤ぐらいまでは一気読みだった。
ただ、教授が登場してからY家に向かうあたりで、ちょっとテンションが変わる。
ホラーとしての怖さよりも、どこか「やりすぎ感」というか、演出が過剰に感じるところもあって、正直「え、そこ行く?」って思う展開もあった。
それでも、ヒロインの菜乃の突っ走りっぷりはすごい。
怖い目に遭っても全然引かないし、どこまでも突き進む。
あの鈍感力と行動力は、もはや才能。
でも、ラストでそのキャラがちょっとブレたように感じたのが、個人的には惜しかったな。
あそこまで突っ走ったなら、最後まで突き抜けてほしかった。
全体としては、怪異と人間の怖さがじわじわと混ざり合っていく感じが面白かったし、読後に「うわ、これ現実にあったらヤバいな…」って思わせる瞬間もあった。
人間の執着とか、信じてたものが崩れていく怖さも描かれてて、そこが一番ゾッとしたかも。
読みやすいし、テンポもいいから、ホラー初心者でも手に取りやすいと思う。
ちょっとクセはあるけど、だからこそ印象に残る作品だった。
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『廃集落のY家』
著者:遠坂八重




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