今回は、櫛木理宇さんの『拷問依存症』という小説を紹介します!
「読後、しばらく何も手につかなかった。」
そんな一冊に久々に出会った気がする…。
櫛木理宇さんの『依存症シリーズ』第4作目。
タイトルからして覚悟はしていたけれど、今回も容赦ない。
グロい、胸糞悪い、でもページをめくる手が止まらない。
読んでいる間ずっと、心が落ち着かない…。
人間の闇をこれでもかと見せつけてくる。
しかも、フィクションなのに「これ、現実にあるかもしれない」と思わせるリアリティがあるから怖い。
今回は“善意”が引き金になるという皮肉な展開で、読者の心をえぐってくる。
前作まで読んでいる人はもちろん、今回から読んでも引き込まれること間違いなし。
でも、できれば最初から読んでほしい。
このシリーズの怖さは、積み重ねた人間関係と伏線があるからこそ、何倍にも膨れ上がるから。
さて、今回はどんな地獄が描かれていたのか…。

善意が引き起こす地獄とは?
『拷問依存症』
著者 :櫛木理宇
ページ数:414ページ
あらすじ
廃墟と化したラブホテルで、男性と思しき全裸の遺体が発見される。
所持品はなく、指は切断され、歯も抜かれ、身元の特定は難航。
検死の結果、全て被害者が生存中の所業だった。
あまりの惨忍さに「せめて怨恨であってくれ」と願いながら捜査に当たる高比良巡査部長らだったが、再び酷似した事件が発生する。
これは復讐か、または連続快楽殺人か。
(Amazonより)
見どころ
善意が引き起こす悲劇
今回の物語は、冒頭のSNSでの人探しから始まる。
しかしこれがまさかの展開に繋がっていく。
善意で動いたはずの高比良刑事が、結果的にとんでもない悲劇を招いてしまう。
彼の過去や葛藤が丁寧に描かれていて、「正義って何だろう?」って考えさせられる。
警察官としての信念と、個人としての罪悪感が交わる描写がすごくリアルで、読んでいて胸が痛くなる。
存在感と悪の定義
浜真千代は、今回あまり出番が多くないけど、それでも圧倒的な存在感を放ってた。
彼女の行動は、もはや“悪”なのか“正義”なのか分からなくなるくらい。
読者によっては「スカッとした」と感じるかもしれないし、「やっぱり怖すぎる」と思うかもしれない。
でも、彼女の背景や動機を知るとなんだか複雑さがある。
次作で彼女がどう動くのか、気になって仕方ない。
変化と洗脳の深さ
架乃のキャラも今回かなり揺れてる。
前作では少しずつ洗脳が解けてきたように見えたけど、今作ではむしろ深みにハマってる印象。
読者としては「救われてほしい」と願うけど、現実はそう甘くない。
彼女が真千代の手伝いをしている描写には、ゾッとするものがある。
でも、生きているだけで救いなのかもしれない…。
そんな複雑な気持ちにさせられる。
バッキー事件
今回のストーリーは、実際にあった「バッキー事件」をモチーフにしているらしくて、フィクションとはいえ読んでいて本当に気分が悪くなるほどのリアリティがある。
AV業界や性ビジネスの闇、そしてそれに巻き込まれる弱者たちの姿が描かれていて、「こんなことが現実にあるのか…」と。
このシリーズの特徴でもある“胸糞悪さ”が、今回はより社会的なテーマと結びついていて、読後に重たい余韻が残る。
シリーズ全体の構成と次作への期待
『殺人依存症』『残酷依存症』『監禁依存症』に続く第4作目だけど、今作は“拷問”がテーマ。
シリーズ通して、加害者の絶望や被害者の苦しみが描かれてきたけど、今回は高比良の絶望が中心に据えられている印象。
物語の構成も相変わらず巧みで、プロローグからエピローグまでの流れが見事!
伏線の回収も鮮やかで、「あの場面がこう繋がるのか!」という驚きがある。
そして何より、次作が最終巻になるかもしれないということで、浦杉親子と真千代の因縁がどう決着するのか?
期待が高まるばかり!
シリーズを通して読んできた人なら、きっと「ここで終わるのか?それともまだ続くのか?」と気になって仕方ないはず。
読者の口コミ
【この作品が合う人の口コミ】
・イヤミス好きにはたまらない
読後感は最悪だけど、それが逆にクセになる。次作が待ち遠しい。
・不快なのに止まらない
グロ描写や胸糞展開が強烈だけど、物語の構成が巧みで一気読みしてしまった。
・シリーズ通して読んでるからこそ面白い
過去作との繋がりや伏線回収が見事。真千代の存在感がやっぱりすごい。
・実話ベースのリアリティが刺さる
バッキー事件など現実の事件をモチーフにしていて、フィクションなのにゾッとする。
【この作品が合わなかった人の口コミ】
・伏線やトリックが露骨すぎる
叙述トリックや時間軸のズレが分かりやす過ぎて、驚きが少なかった。
・グロすぎて読むのがしんどい
暴力や性描写が過激すぎて、途中で読むのをやめたくなった。
・人物の描写が極端すぎる
男=ミソジニスト、女=被害者という構図がワンパターンで違和感。
・前作ほどの衝撃がなかった
シリーズの中ではライトに感じてしまい、物足りなかった。
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読んでみた感想(ネタバレ注意)
櫛木理宇の『依存症シリーズ』第4作目、今回のテーマは「拷問」。
タイトルからして覚悟はしてた…。
想像通りやっぱりキツかった。
暴力描写も性描写も容赦ないし、読んでて何度も「うわ…」って思う。
でも、ページをめくる手は止まらない。
なんでこんなに引き込まれるんだろう?
物語の始まりは、SNSでの人探し。
よくある善意の拡散かと思いきや、それが地獄の入り口だった。
高比良刑事がまさかそんな形で関わっていたなんて…。
彼の過去が明かされるシーンは…
正義って何?善意って本当に善なの?って、読んでるこっちが試されてる気がした。
真千代は今回あまり出てこないけど、やっぱり存在感がすごい。
裏で手を引いてる感がひしひしと伝わってくるし、架乃との関係もどんどん歪んでいく。
架乃はもう洗脳が解けたのかと思ってたけど、むしろ深みにハマってる感じで、見てて辛い。
あと、実際にあった「バッキー事件」がモチーフになってるって知って、さらにゾッとした。
フィクションだと思って読んでたのに、現実にこんなことがあるなんて…。
このシリーズ、毎回「胸糞悪い」って言われるけど、今回はその中でもかなり重かったと思う。
でも、やっぱり読んじゃう。
構成がうまいし、伏線の回収も見事。
次作が最終巻になるかもしれないって聞いて、悲しいような嬉しいような。
浦杉親子と真千代の因縁、どう決着つけるんだろう?
読後感は最悪。
でも、それがこのシリーズの魅力でもある。
読んでる間ずっと不快で、でも目が離せない。そんな作品でした。
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『拷問依存症』
著者:櫛木理宇




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