湊かなえ『暁星』あらすじ!暁闇と金星が重なる二部構成の衝撃作!

今回は、湊かなえさんの『暁星』という小説を紹介します!

発売前から大きな話題を呼んでいた湊かなえさんの最新作『暁星』。

期待をはるかに超える重厚さと切なさに心を掴まれた。

冒頭から現実の事件を思い起こさせる衝撃的な展開に息を呑みながらも、物語が進むにつれて宗教と家族の深い闇、そしてその中で芽生える純愛が見どころ。

二部構成の「暁闇」と「金星」が重なり合うことで見えてくる真実は、心に強烈な印象を残すものだった。

あなたも是非、一度手に取ってみてほしい。

『未来』が紡ぐ人間ドラマ
暁星 

著者  :湊かなえ
ページ数:376ページ

あらすじ

「ただ、星を守りたかっただけ――」
現役の文部科学大臣で文壇の大御所作家でもある清水義之が全国高校生総合文化祭の式典の最中、舞台袖から飛び出してきた男に刺されて死亡する事件がおきた。

逮捕された男の名前は永瀬暁、37歳。永瀬は逮捕されたのち、週刊誌に手記を発表しはじめる。

そこには、清水が深く関わっているとされる新興宗教に対する恨みが綴られていた。

また、式典に出席していた作家は、永瀬の事件を小説として描く。

ノンフィクションとフィクション、ふたつの物語が合わさったとき見える景色とは⁉
(Amazonより)

見どころ

二部構成の仕掛け

物語は「暁闇」と「金星」という二つの章から成り立っている。

前半は事件を起こした永瀬暁の手記、後半は金谷灯里の視点から描かれる小説仕立て。

両者が重なり合うことで「暁星」という全体像が立ち上がり、読者は一度で全ては理解しきれない深みを感じることになる。

読み返すたびに新しい発見がある構造は、湊かなえ作品ならではの緻密さ。

宗教と家族のテーマ

強烈に心に残るのは、宗教に翻弄される家族の姿。

親の信仰が子どもを巻き込み、逃げ場のない環境に追い込んでいく。

毒親という言葉がぴったり当てはまる場面もあり、読者は「親の信仰は自己責任だが、子どもを守るためには社会的な規制が必要だ」と痛感させられる。

宗教団体の狡猾さや社会への浸透ぶりは、現実の恐ろしさを映し出しているように感じる。

純愛の光

暗いテーマの中で、わずか数回しか会えなかった二人の純愛がひときわ輝いて見える。

宗教や家族の呪縛に押し潰されそうになりながらも、互いを拠り所にしようとする姿は切なく、読後には「愛とは何か」という問いが残る。

湊かなえ作品は「イヤミス」の印象が強いが、本作は苦しさの中に救いを見出す純愛小説としても読めるのが特徴。

読後感

「放心した」「涙が止まらなかった」「過去一の作品」といった感想が多く寄せられているように、読後の印象が非常に強い作品。

最後の一文に至るまで心を動かされ、再読したくなる衝動に駆られる人が続出。

読者の口コミ

【この作品が合う人の口コミ】

朗読や文字で二度味わいたい人
Audible版の声優朗読と文字媒体の両方で楽しめる点が魅力的。

重厚なテーマに惹かれる人
宗教や家族の呪縛を真正面から描いていて、社会派小説として深く考えさせられる。

純愛要素を求める人
暗い題材の中に光のように差し込む二人の純愛が心に沁みて、救いを感じられる。

構成の巧みさを楽しみたい人
二部構成が重なり合うことで真実が見えてくる仕掛けに驚き、再読したくなる。

【この作品が合わなかった人の口コミ】

湊かなえ作品に「イヤミス」を期待している人
従来の救いのない読後感を求める読者には、純愛要素が物足りなく映る。

現実の事件を想起させることに抵抗がある人
冒頭から安倍元首相の事件を思い出させるため、フィクションとして割り切れない。

暗いテーマが苦手な人
宗教二世や毒親の描写が重く、読んでいて辛くなる。

恋愛描写に違和感を覚える人
主人公たちが数回しか会っていないのに純愛として描かれる点が不自然に感じられる。

その他の人気作品

告白

「愛美は死にました。しかし事故ではありません。このクラスの生徒に殺されたのです」
我が子を校内で亡くした中学校の女性教師によるホームルームでの告白から、この物語は始まる。

語り手が「級友」「犯人」「犯人の家族」と次々と変わり、次第に事件の全体像が浮き彫りにされていく。
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Nのために

超高層マンションの一室で、そこに住む野口夫妻の変死体が発見された。

現場に居合わせたのは20代の4人の男女。

それぞれの証言は驚くべき真実を明らかにしていく。著者初の純愛ミステリー。
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C線上のアリア

育った家がごみ屋敷となり果て、久しぶりに戻った美佐。

家を片づけていく過程で金庫を発見する。

そこからひもとかれる、家族にさえ言えなかった叔母の秘密とは……。
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読んでみた感想(ネタバレ注意)

冒頭から現実の事件を思い起こさせる展開。
正直「ここまで踏み込むのか」と戸惑いもあった。

だが、これも宗教と家族の問題を真正面から描くための強烈な導入だったのだと理解した。

前半の「暁闇」は、主人公・永瀬暁の手記を通して宗教二世として生きてきた苦しみが淡々と語られ、親の信仰に縛られた人生の重さを痛感した。

後半の「金星」では、もう一人の主人公・金谷灯里の視点から物語が展開され、暁が語らなかった部分が補われていく。

二つの物語が重なったときに見えてくる「暁星」という全体像は、現実の社会問題を突きつけてくるようだった。

そして何より心に残ったのは、暗いテーマの中に差し込む純愛の光。
二人が出会ったのはほんの数回にすぎないのに、その短い時間が人生の中で唯一の救いとなる。

宗教や家族の呪縛に押し潰されそうになりながらも、互いを拠り所にしようとする姿は切なく、読後には「愛とは何か」という問いが残る。

湊かなえさんといえば「イヤミス」の女王という印象が強いが、この作品は苦しさの中に救いを見出す物語でもあった。

ここ数年でかなり心に響いた作品。

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