今回は、逢坂冬馬さんの『ブレイクショットの軌跡』という小説を紹介します!
「この一冊は、あなたの読書体験を変えるかもしれません。」
そう言い切れるほど、逢坂冬馬さんの最新作『ブレイクショットの軌跡』は圧倒的な面白さと深みを兼ね備えています。
現代社会の闇と光を巧みに織り交ぜ、善良さが試される人々のドラマが展開されていく
——その構成は見事としか言いようがありません。
あなたは一冊の小説が、期間工、投資家、不動産営業、詐欺師、少年兵を結びつけると想像できるでしょうか?
本作では、ビリヤードの「ブレイクショット」のように物語が散りばめられ、次第に見えなかった糸が繋がっていく。
その過程には驚きがあり、感動があり、そして気づけば、読者は社会の現実に向き合っているのです。
「読み始めたら止まらない」
まさにこの言葉がぴったりの作品。『同志少女よ、敵を撃て』とは異なるテーマながら、逢坂冬馬の手腕は健在。
読後には、あなた自身の人生の「ブレイクショット」を考えたくなるはずです。
ぜひ、この傑作を手に取ってみてください。

伏線回収が圧巻の社会派エンタメ小説
『ブレイクショットの軌跡』
著者 :逢坂冬馬
ページ数:584ページ
あらすじ
自動車期間工の本田昴は、Twitterの140字だけが社会とのつながりだった2年11カ月の寮生活を終えようとしていた。
最終日、同僚がSUVブレイクショットのボルトをひとつ車体の内部に落とすのを目撃する。
見過ごせば明日からは自由の身だが、さて……。
以降、マネーゲームの狂騒、偽装修理に戸惑う板金工、悪徳不動産会社の陥穽、そしてSNSの混沌と「アフリカのホワイトハウス」――
移り変わっていくブレイクショットの所有者を通して、現代日本社会の諸相と複雑なドラマが展開されていく。
(Amazonより)
見どころ
伏線の巧妙な張り方と怒涛の回収
物語は最初バラバラに見える複数のエピソードから始まりますが、終盤に向かうにつれ、それらが見事につながっていく構成が圧巻です。
特に、序盤で何気なく登場したエピソードやキャラクターが後半で重要な役割を果たす場面は、読者に強い驚きと感動を与えます。
「そういうことだったのか!」と唸らせる仕掛けが散りばめられており、まるでパズルのピースが綺麗に収まるような快感があります。
現代社会を反映した多様なテーマ
本作では、投資詐欺、SNSでの炎上、闇バイト、ブラック企業、紛争地域、マイノリティへの差別、労働問題など、現代社会が抱える問題が巧みに組み込まれています。
特に、若者たちが社会の闇に巻き込まれながらも、それに抗い、成長していく姿は非常にリアルで、読者に深い共感を呼び起こします。
また、ビリヤードの「ブレイクショット」というコンセプトが、人生の選択や偶然の出会いに重ねられており、そのメタファーの使い方が見事です。
キャラクターの心理描写と成長
本作では、多くの登場人物がそれぞれの困難に直面しながら成長していきます。
特に印象的なのは、サッカー少年霧山修悟と彼を支える後藤晴斗の関係。
この2人の絆は物語の軸のひとつとなっており、成長と葛藤が丁寧に描かれています。
また、悪徳不動産会社や投資ファンドの冷酷な駆け引きの中で、善良であろうとするキャラクターたちの心理的な戦いが、読者の心を揺さぶります。
テンポの良いストーリー展開
章ごとに語り手が変わる構成が採用されており、異なる視点から物語が進行するため、飽きることなく読み進められます。
また、場面が切り替わるたびに新たな展開が待ち構えているので、一気に読んでしまいたくなる没入感があります。
特に後半は怒涛の展開が続き、「次はどうなるんだ!」という期待感が高まり続けます。
読後の爽快感
本作は重いテーマを扱いつつも、最終的には希望を感じられる結末へと収束します。
苦しい状況の中で必死に生き抜く若者たちの姿は、読む人に前向きな気持ちをもたらします。
エピローグではすべてのピースがつながり、大団円を迎えることで、読者に強い余韻を残します。
長編ながらも圧倒的な構成力で読ませる作品であり、逢坂冬馬の新たな代表作となること間違いなしです。
社会派エンタメとしての完成度が高く、読み終えた後にはもう一度最初から読み返したくなる魅力があります。
この濃密な物語をぜひ楽しんでください!
読者の口コミ
【この作品が合う人の口コミ】
・スピード感のある展開
テンポが良く、一気読みしてしまった。
各章の切り替わりも飽きさせない工夫がある。
・伏線回収が圧巻
バラバラに見えた話が最後にすべてつながる構成が見事。
どんどん引き込まれた。
・社会派エンタメとして秀逸
投資詐欺、格差社会、紛争など、現代の問題をうまく絡めながら楽しめる作品だった。
・善良さが報われる物語
キャラクターたちが苦しみながらも前向きに進む姿に感動。
読後感が爽やか。
【この作品が合わなかった人の口コミ】
・テーマが盛り込みすぎ
詐欺、投資、SNS、紛争、ビリヤード…詰め込みすぎて焦点がぼやける印象。
・文章が長く、読みづらい
説明が多く、読むのに時間がかかった。
もっとコンパクトにまとめてほしかった。
・リアリティに欠ける展開
すべての話が綺麗に繋がりすぎるのがやや作り物っぽく感じた。
・登場人物が多すぎる
キャラが多く、それぞれに関係があるため、誰が誰なのか混乱しやすかった。
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『ブレイクショットの軌跡』
著/逢坂冬馬




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