今回は、伊坂幸太郎さんの『死神の浮力』という小説を紹介します!
もし「死神」があなたのそばで、生きること、そして死ぬことを冷静に見つめていたら?
伊坂幸太郎の『死神の浮力』は、娘を殺された父の復讐劇に、奇妙なほどドライでおかしみのある死神・千葉が絡む物語。理不尽な悪、報われない善、そして死をめぐる問いに読者は否応なく引き込まれます。
しかし、シリアスなだけではない。
ユーモアと軽快なやりとりが絶妙に交わり、「死」を扱いながらも驚くほど楽しく読める一冊に仕上がっています。
物語の終盤に訪れる驚きの展開には、思わず膝を打つかもしれません。
あなたはこの死神を好きになるか、それとも恐れるか?
まずは、千葉の視点から“生”と“死”を見つめ直してみませんか。
続きを読んで、この奇妙で魅力的な世界に飛び込んでみましょう。

サイコパスVS死神
『死神の浮力』
著者 :伊坂幸太郎
ページ数:512ページ
あらすじ
小学生の娘を殺された山野辺遼・美樹夫妻は、犯人への復讐心に燃えていた。
そんな二人の前に現れた謎の男・千葉。彼は遼の「死」を判定するために訪れた死神だった。
行動を共にする千葉と夫婦を待ち構えていたのは、想像を絶するほど凶悪な殺人犯の罠で――。
(Amazonより)
見どころ
千葉のキャラクター
シリーズの人気キャラである千葉は、死神として仕事をこなす一方で、どこかユーモラスでズレた発言をするのが特徴。
真面目なのに天然、冷酷なのにどこか憎めない。
このギャップが読者に愛される理由のひとつです。
特に、本作では 自転車で車に並走するシーン や 爆弾処理をサラリとこなす場面 など、彼の超人的な能力と不思議な魅力が際立っています。
山野辺夫妻の復讐劇
娘を殺された山野辺夫妻が本城に復讐を誓うものの、相手は巧妙な策略を巡らすサイコパス。
読者としては「どうやったらこんな手強い相手に勝てるのか?」とハラハラしながら読めます。
復讐の結末がどうなるのか、最後まで緊迫感が続く展開です。
哲学的な「死」と「生」の問い
本作では、「死は怖くないのか?」という問いが繰り返されます。
特に印象的なのが 山野辺の父の言葉 です。「先に逝って、怖くないことを確かめてくる」という優しいメッセージには、親の愛情と死への覚悟が込められていて、涙を誘います。
見事な伏線回収
伊坂幸太郎作品の醍醐味は、何気ない会話や出来事が後に大きな意味を持つこと。
本作でも、 「還元キャンペーン」 という何気ない設定が、最終盤で驚くような形で活用されます。
「そう繋がるのか!」と感嘆すること間違いなし。
重いテーマと軽快なユーモア
テーマ自体は「復讐」「殺人」「死」など重いものですが、それを千葉のユーモラスな会話やズレた行動で緩和しているのが本作の魅力です。
「シリアスすぎて読むのがつらい…」ということにならず、最後まで楽しく読み進められます。
長編だからこその深みと広がりを持つ本作。
伏線、キャラクターの魅力、哲学的な問い、すべてが絶妙に絡み合った物語です。
シリーズファンはもちろん、初めて読む人にもぜひおすすめしたい作品です!
読者の口コミ
【この作品が合う人の口コミ】
・期待どおりとても面白かった
・長編のほうが物語に没頭できるため死神の精度より楽しめた
・読み終えたときには心が温まる
・言葉の言い回しや千葉さんの天然ぶりが笑えます
【この作品が合わなかった人の口コミ】
・こういう話って敵に対して、憎しみが沸かないとはまれない
・今作はダラダラしていて先を読みたくなる展開ではありませんでした
・盛り上げに欠けだらだらと長かった
・前作の方が面白かった
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(Amazonより)
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(Amazonより)
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『死神の浮力』
著者:伊坂幸太郎







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