今回は、早見和真さんの『問題。以下の文章を読んで、家族の幸せの形を答えなさい』という小説を紹介します!
家族の幸せの形を問い直すことができる感動作に出会ったらどうしますか?
主人公は、小学6年生の長谷川十和。
中学受験という挑戦を通して、自分の中にくすぶる葛藤と向き合い、家族との絆を再構築していく姿が描かれています。
この物語には、誰もが共感できる「家族」の温もりや、目標に向かって努力することの大切さが詰まっています。
ただの受験小説では終わらない、この作品が語りかけるメッセージとは――?
中学受験を通じた感動の物語
『問題。以下の文章を読んで、家族の幸せの形を答えなさい』
著者 :早見和真
ページ数:360ページ
あらすじ
小学6年生の十和は、家族の幸せの形がわからない。
楽しい母、やさしい父、かわいい妹。
それなのに、どうして心がこんなに荒むのか。
苛立つ十和に対して、母はなかば強引に中学受験を決めてしまう。
このわだかまる気持ちをぶつけられるのは、LINEで繋がる「あの人」だけだ――。
ここから逃げ出したい。
その思いは大阪で一人暮らす祖母へと向かい、十和は大阪の私立中学に進む決意をする。
4人が離れて暮らすことに父は反対するが、あることを条件に十和の希望を受け入れるのだった。
見どころ
主人公の成長物語
主人公の十和は、勉強に対するモチベーションを見つけられないまま小学生生活を過ごしていましたが、中学受験という具体的な目標を持つことで内面が劇的に変化していきます。
母親の計画性や父親のサポート、そして祖母との交流を通じて、彼女は家族の一員としての自覚を深めながらも、一人の独立した人間として成長していく様子が描かれています。
特に、夏休み以降の彼女の行動や考え方の変化は物語の大きな転機となっています。
家族の多様な在り方の描写
十和の家庭は、母親と父親の再婚によるステップファミリーですが、その環境の中で様々な葛藤や挑戦が描かれます。
特に、父親の無条件の愛情と献身、母親の計画的な行動力が印象的です。
また、祖母との深い繋がりが重要なエピソードとして描かれており、家族の形が多様であることを読者に伝えています。
塾での人間関係と教育の力
至誠塾の木下雄太先生、通称「キノッピー」の指導は、物語の中で重要な役割を果たします。
彼のユニークな教育スタイルや、受験生を全力で支える姿勢は、十和の成長に大きな影響を与えます。
また、塾仲間との交流や対立、友情も丁寧に描かれており、子どもたちが受験を通して互いにどのように関わり成長していくのかが興味深いです。
ゲスト出演するキャラクターたち
前作『店長がバカすぎて』の山本店長や谷川京子さんといったキャラクターが登場する場面も見逃せません。
作品全体の雰囲気を壊さず、むしろ読者にとって懐かしさや喜びを感じさせるエピソードとなっています。
人間関係のリアルな描写
思春期の十和が抱える鬱屈や不安が非常にリアルに描かれています。
家族や友人との微妙な関係性、そしてそれが受験を通じてどのように変化していくのかは、この作品の核とも言えます。
特に、親友や家族との対話や誤解が解けるシーンでは心を打たれること間違いありません。
衝撃的なラストと驚きの展開
物語の最後には予想外の展開があり、読者を驚かせる要素が満載です。
伏線が丁寧に張られており、それがどう結末につながるのかを考えながら読み進める楽しさがあります。
また、十和が見出す「家族の幸せ」の形が、どのような形で結実するのかも注目です。
読者の口コミ
【この作品が合う人の口コミ】
・家族のカタチの変化がとてもリアルに描かれています
・困難を乗り越えたあとは明るい希望を見せてくれた
・ミステリー的な雰囲気を含みながら読まされる感覚
・家族全員で取り組むことで一体感が得られる
【この作品が合わなかった人の口コミ】
・良い人揃いで生温い空気感がしんどい
・応援のしがいが少ない
・小学生にしては大人過ぎるような…
・伏線の回収がイマイチ
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『問題。以下の文章を読んで、家族の幸せの形を答えなさい』
著/早見和真






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