今回は、恩田陸さんの『spring』という小説を紹介します!
『spring』は、読む者を一瞬にして舞台芸術の世界へと誘う圧巻の小説です。
バレエダンサーであり振付師でもある天才・萬春(よろずはる)の人生を中心に、彼に関わる人々の視点から語られる物語は、芸術への情熱、孤独、そして天才ゆえの苦悩が鮮やかに描き出されています。
まるで劇場で壮大な舞台を鑑賞しているかのような迫力ある描写と、登場人物たちの人間味あふれる感情の動き。
読後には芸術の力に改めて圧倒されることでしょう。この物語の魅力を一緒にひも解いていきませんか?

バレエが描く天才の世界と芸術の力
『spring』
著者 :恩田陸
ページ数:448ページ
あらすじ
自らの名に無数の季節を抱く無二の舞踊家にして振付家の萬春(よろず・はる)。
少年は八歳でバレエに出会い、十五歳で海を渡った。
同時代に巡り合う、踊る者 作る者 見る者 奏でる者――
それぞれの情熱がぶつかりあい、交錯する中で彼の肖像が浮かび上がっていく。
彼は求める。舞台の神を。
憎しみと錯覚するほどに。
(Amazonより)
見どころ
天才・萬春というキャラクター
主人公・萬春はバレエダンサーであり振付師としての才能を発揮する天才的な存在です。
彼を中心に語られる物語では、その卓越した能力が周囲の人々にどのような影響を与えたかが描かれます。
浮世離れした彼の姿が最後の章で彼自身の視点から語られることで、読者は彼の葛藤や孤独、生々しい人間性に触れることができます。
この一人の天才が持つ光と影は、作品全体のテーマにも深く関わります。
複数の語り手による構成
物語は萬春をよく知る3人(同期ダンサー深津、叔父の稔、幼馴染で音楽家の七瀬)の視点による語りから始まり、最後に萬春自身の語りで幕を閉じます。
この構成によって、読者は萬春を立体的に理解できるだけでなく、各語り手が持つ個性や彼との関係の深さを楽しむことができます。
視点が切り替わることで新しい発見があり、彼という存在がいかに特別であるかを再認識させられます。
音楽とバレエの表現
恩田陸さんの筆力によって、バレエの舞台や音楽が文字を通じて鮮やかに描写されています。
台詞のない舞台上の情景が視覚的に想像できるほどの詳細な表現には、多くの読者が驚きを感じることでしょう。
バレエを知らない人でも、作品の中にある芸術の臨場感に引き込まれること間違いなしです。
バレエ芸術の力強さと儚さ
「春の祭典」の振付や舞台の描写は、本作の最大の見どころです。
萬春が芸術に命を捧げる姿は、読者に感動を与えるとともに、芸術が人々にもたらす力を強く感じさせます。
また、「時分の花」という概念が登場し、若さゆえにしか表現できない一瞬の輝きを描く点は、読者に刹那的な美しさを教えてくれるものです。
『spring』は、音楽やバレエを通じて芸術が持つ魅力や天才の世界を堪能できる一冊です。
ぜひこの物語に触れて、その奥深いテーマを味わってください。
読者の口コミ
【この作品が合う人の口コミ】
・引き込まれるように読んでいた
・音楽や踊りがうかんでくるようだった
・バレエ好きにはたまらない作品
・キャラクターの魅力がすごかった
【この作品が合わなかった人の口コミ】
・海外に出ていくのがこんなに簡単とは思われたくない
・ひたすら「春はすごい!」というのを読まされる
・臨場感に欠ける
・BL表現があるので苦手
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『spring』
著者:恩田陸




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