今回は、市川憂人さんの『もつれ星は最果ての夢を見る』という小説を紹介します!
こんな物語に出会うとは思わなかった。
量子論やAIといった専門的な言葉が並ぶ作品だと知って、最初は少し身構えていたのに、その不安はどこかへ。
十光年も離れた惑星で連続殺人が起きる。
そんな大胆な設定にもかかわらず、描かれる世界は驚くほど生々しく、まるで自分もその場に立っているような臨場感がある。
気づけば、難しさよりも物語の勢いに引き込まれている。
宇宙の果てまで連れていかれるような読書体験というのは、まさにこういうことなのだと思う。
もし最近、面白い斬新な物語に出会えていないと感じているなら、この作品はきっとその欲望を満たしてくれるはずだ。
ここから先は、この小説がどんな魅力を持っているのかをじっくり紹介していきたい。

量子テレポーテーションとAIが導く衝撃の真相
『もつれ星は最果ての夢を見る』
著者 :市川憂人
ページ数:368ページ
あらすじ
地球から十光年離れた未開の星で見つけたのは、銃殺遺体――。
量子テレポーテーション通信の開発によって、遠く離れた星同士でも通信が可能になった時代。宇宙開発コンペに参加するため、地球から十光年離れた星に降り立ったエンジニアの零司と相棒のAI・ディセンバーは、別の区域にいるはずの競合相手、ピエールが何者かに銃殺されているのを発見する。
ほかの参加者に事態打開の協力を求めるも拒絶され、さらにコンペ運営本部との通信も途絶えてしまい、零司とディセンバーは孤立無援に陥るが――
(Amazonより)
見どころ
圧倒的なスケール
この作品の第一の魅力は、やはり舞台設定の壮大さだと思う。
地球から十光年も離れた惑星で起きる連続殺人というだけで、読者の想像力を一気に宇宙へ連れ去ってくれる。
量子テレポーテーション通信や相対性理論といった科学的な要素がしっかり物語に組み込まれていて、SFとしての厚みが段違い。
専門用語は多いけれど、理解しきれなくても物語の勢いに引っ張られてしまう。
AI・ディセンバーの存在
読み進めるうちに、どうしても好きになってしまうのがAIのディセンバーだ。
ただの機械ではなく、主人公・夜河との掛け合いに妙な人間味があって、漫才コンビのような、長年連れ添った相棒のような、そんな独特の空気感がある。
緊張感のある場面でも、ふっと肩の力を抜かせてくれる存在で、読者の多くが「可愛い」「魅力的」と言うのも納得だった。
ミステリーとしての完成度の高さ
SFの皮をかぶっているけれど、根っこはしっかり本格ミステリー。
銃殺された死体の発見から始まり、クローズドサークルの中で次々と謎が積み上がっていく。
誰が犯人なのか、そもそもなぜ事件が起きているのか。
読み手の予想を軽々と裏切りながら進む展開は、市川作品らしさに満ちている。
世界が反転する衝撃
多くの読者が口を揃えて語っていたのが、終盤の怒涛の展開だ。
物語の視点が一気にひっくり返り、これまで見えていた世界がまるで別物のように変わっていく。
ジェットコースターのような勢いで真相が明かされていき、その破壊力は抜群。
ミステリーとしての爽快感とSFとしての驚きが同時に味わえる。
身近感じられるテーマ
量子論やAIといった未来的な題材を扱っているのに、読んでいてどこか身近さを感じるのがこの作品の不思議なところだ。
AIは感情を持つのか?
自我はどこから生まれるのか?
もしAIが人を傷つけたら責任は誰が負うのか?
物語の中で自然に提示される問いが、今後の世界でも起こり得そうだと感じる。
読者の口コミ
【この作品が合う人の口コミ】
・SFとミステリーの融合が最高だった
量子論やAIの設定がしっかりしていて、SF好きにはたまらない。終盤のどんでん返しも見事で、読み終えたあとしばらく余韻が残った。
・AI・ディセンバーのキャラが好きすぎる
人間味のあるAIとの掛け合いが魅力的で、難しい設定の中でも心がほぐれる。バディものとしても楽しめた。
・専門用語は多いけど、物語の勢いで読めた
量子力学は詳しくないけど、説明が丁寧で読みやすい。むしろ“理解しきれないまま楽しめる”タイプのSFだった。
・スケールの大きさに圧倒された
十光年先の惑星で起きる連続殺人という設定だけでワクワク。宇宙規模のミステリーは久しぶりで、読書体験として新鮮だった。
【この作品が合わなかった人の口コミ】
・専門用語が多すぎてついていけなかった
量子論やAIの説明が多く、理系要素が強すぎて読むのがしんどかった。もっと軽いSFを期待していた人には重いかも。
・前半が長く感じた
終盤は面白いけれど、そこに到達するまでが少し冗長。テンポ重視の読者には合わない部分がある。
・ミステリーよりSFが前に出すぎていた
謎解きを期待して読むと、科学設定の比重が大きくて肩透かしを感じるかもしれない。
・キャラクターに感情移入しづらかった
設定の密度が高いぶん、人物描写が薄く感じられたという声も。キャラ重視の物語を求める人には物足りない。
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読んでみた感想(ネタバレ注意)
最初は量子だのAIだの、難しそうな単語が並んでいて「大丈夫かな」と不安だったが、物語の一部として受け入れた。
むしろ理解しきれない部分を楽しもうと、未知の世界に足を踏み入れたようなワクワク感があった。
何より印象に残ったのは、登場人物たちの孤独だ。
十光年も離れた場所で、誰も頼れない状況に置かれたとき、人は何を信じて前に進むのか。
AIのディセンバーも、ただの機械ではなく、どこか人間より人間らしい瞬間があって、彼?彼女?の言葉に救われる場面がいくつもあった。
「AIにこんなに感情を動かされる日が来るとは…」と、ちょっと笑ってしまったくらい。
終盤の展開は世界の見え方が一気に変わる。
でも驚きよりも先に来たのは、「ああ、こういう選択をするんだ」という納得。
壮大なSFなのに、最後に残るのはとても人間的な温度で、それがこの作品の一番好きなところかもしれない。
派手なだけじゃなく、ちゃんと余韻をくれる物語だった。
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著者:市川憂人



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