塔山郁『蠱毒の家』あらすじ!呪術×家族の闇が交錯する最恐サイコホラー小説

今回は、塔山郁さんの『蠱毒の家』という小説を紹介します!

「怖いだけのホラーはもう飽きた」人に読んでほしい。

呪術「蠱毒こどく」というおぞましい設定に加えて、毒親、監禁、洗脳…

人間の闇がふんだんに詰め込まれてる。

何より心を掴まれたのは主人公、美優の「折れない強さ」

どんなに理不尽な目に遭っても、自分を見失わない彼女の姿に惹かれる。

このブログでは、そんな『蠱毒の家』の魅力を、ネタバレありでじっくり語っていきます。

呪術×家族の闇が交錯する最恐サイコホラー小説
『蠱毒の家』

著者  :塔山郁
ページ数:384ページ

あらすじ

“蠱毒”という呪術がある。

毒虫や蛇、蠍を何匹も一つの器に閉じ込めて共食いさせ、最後に生き残った一匹を呪いの道具にする、というものだ。

すさまじい呪力をもたらし、時の政府に禁じられたこのまじないを、人間で試せば……。

とあるエリート一家が住んでいた一軒家は、いつからか霊能力者母子に乗っ取られていた。

彼女らが企てる恐ろしい計画とは――。

戦慄のホラー・サスペンス!
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見どころ

折れない心

この作品の一番の魅力は、なんといっても主人公・美優の強さ。

彼女は、クズ男に騙されて監禁されるし、実家に戻れば家族から冷たくされるし、普通なら心が折れてしまうような状況が次々と襲ってくる。

でも折れない。

泣き言を言わず、誰かにすがるでもなく、自分の信念を貫いていく。

読んでいて「もう逃げればいいじゃん…」って思う場面でも、彼女は踏ん張る。

その姿が本当にかっこよくて印象的だ。

悪人の背景

美優の強さを際立たせるように描かれているのが、彼女の周囲の人間たち。

霊能力者のヨシエ、息子のリョウ、美優の家族。

どいつもこいつも、読んでいてイライラするような言動ばかり。

だが、リョウや美々のような「子供」の立場のキャラには、「育った環境が違えば…」という余地が残されていて、そこに作者の優しさを感じた。

悪人にも背景がある、という描き方が巧い。

蠱毒という呪術の不気味さ

この作品のタイトルにもなっている「蠱毒」。

虫を使った呪術として知られているが、本作ではそれを人間でやるという設定。

それだけでも十分だが、それを着実に進めていくヨシエの存在が本当に不気味。

洗脳、監禁、呪術。

現実にありそうなリアリティと、オカルト的な恐怖が絶妙に混ざり合っていて、読んでいてずっと不穏な空気が漂ってる。

「これ、ほんとにやるの…?」…と。

ラストの赤ちゃん

ラストの展開は、ある意味よくあるパターンかもしれない。

でもゾクッとする。

赤ちゃんの描写で締めくくられるが、「もしかして…」と読者に想像させる終わり方がしばらく頭から離れない。

ホラーって、最後の一撃で印象がガラッと変わることがあるけど、この作品はまさにそれ。

読後感

この作品、読んでいてずっと不快だし、後味も悪い。

でも、それがこの作品の魅力なんだと思う。
きっと…

家族という閉鎖的な関係性の中で生まれる地獄を描いた心理劇としても読み応えがあるし、ホラーとしての怖さも十分。

読後に「うわ…」ってなるけど、そういう作品ってなかなかない気がする。

読者の口コミ

【この作品が合う人の口コミ】

後味の悪さがクセになる
読後に残るざわざわ感がたまらない。ホラー好きにはたまらない一冊。

主人公・美優の強さに心打たれた
どんなに理不尽な状況でも自分を貫く姿に勇気をもらった。

胸糞悪い登場人物たちが逆にリアルで良い
ヨシエや家族の描写が徹底していて、物語に引き込まれた。

呪術“蠱毒”の設定が斬新でゾクッとした
人間を使った呪術という発想が怖すぎて、でも目が離せなかった。

【この作品が合わなかった人の口コミ】

ホラーというより胸糞系だった
怖さよりも不快感が強くて、ホラーを期待して読むと肩透かしかも。

家族の描写が不快すぎて読むのがつらかった
母親の仕打ちがあまりに酷くて、途中で読むのをやめたくなった。

ラストの呪術展開が唐突に感じた
それまでの流れに比べて、終盤の展開が急すぎて違和感があった。

登場人物に共感できなかった
誰にも感情移入できず、ただただ不快だった。

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読んでみた感想(ネタバレ注意)

この作品は怖いとか気持ち悪いとか、そういう単純な言葉じゃない気がする。

最初はただのホラーかと思っていたけど気づけば呪術、監禁、洗脳…と、現実と非現実の境界が曖昧になっていった。

主人公の美優は、最初こそ不憫で見ていられないけど、「この人、ただ者じゃないな」と思った。
どんなに理不尽な目に遭っても、彼女は自分を見失わない。

その姿が、物語の中で唯一の「救い」だった気がする。

それにしても、登場人物の描写が容赦ない。
母親の冷酷さ、ヨシエの不気味さ、リョウの歪み。

誰一人としてまともじゃないのに、それぞれに事情があるように見えてしまうのがまた怖い。
「この人も、環境が違えば…」なんて思ってしまう。

ラストは、赤ちゃんの描写が出てきた瞬間、「あ、これ…」と察してしまった。
が、その予感が的中するかどうかは最後までわからない。

読んでよかったかと聞かれたら、正直「うん」とは言いづらい。
でも、読まずにいたらどうだったかは分からない。

そんな複雑な気持ちになる一冊だった。

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著者:塔山郁

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