命に寄り添う納棺師の物語『アフターブルー』あらすじ!納棺師の仕事と“生と死”を描く心震えるお仕事小説

今回は、朝宮夕さんの『アフターブルー』という小説を紹介します!

「人は、誰かの死に触れたときに、初めて“生きる”ことを見つめ直すのかもしれない。」

事故、自死、災害——思いもよらないかたちで命を落とした人々。

その遺体を復元し、ご遺族に「最期の対面」を叶える納棺師という仕事を描いた一冊が、朝宮夕さんによる衝撃のデビュー作『アフターブルー』です。

私はこの作品を読みながら、何度もページを閉じて深呼吸しました。

痛ましくも尊い場面の数々に心が震え、そして優しさに包まれるような読後感を味わいました。

この記事では、納棺師という職業のリアルに触れながら、作品に込められた“命の物語”をじっくりと紐解いていきます。

あなたが今、生きる意味を探しているなら、ぜひこの物語に触れてみてください。

命に寄り添う納棺師の物語
『アフターブルー』


著者  :朝宮夕
ページ数:280ページ

あらすじ

5人の納棺師たちは全力を尽くす。遺された人々が、最後に顔を見てお別れを言えるように。

「どんなに考えても、探しても、人が死んだ理由なんて絶対に見つからないんだよ」

納棺師、遺品整理士、生花装飾技能士……葬儀関係のプロ集団「株式会社C・F・C」。

とりわけ損傷の激しい遺体を専門に扱う「二課」は、無残な状態から生前の面影を復元するのがミッション。
事故、事件、自殺ーー二課には毎日のように遺体が運ばれてくる。

入学式を明日に控え線路に正座していた少年、ゴミ屋敷で餓死した男性、幼い我が子を残して事故に遭った母親、飛び降りる瞬間を動画配信していた少女――

二課の納棺師たちはその手で、失われた生前のおもかげを復元していく。

愛する人が突然この世を去った時、どうすれば立ち上がれるのか。

あの人はなぜ命を絶ったのか。遺された者はどう生きればいいのか。

それぞれに「喪失」を抱えた納棺師たちもまた、明日を生きる微かな光を見出していく。

見どころ

死のリアリティに向き合う勇気と覚悟

この物語の舞台は、事件や事故、自死などで著しく損傷を負った遺体を復元する専門部署「特殊復元処置衛生課」。

そこに新卒で配属された東雲を含む5人の納棺師たちが、日々命の終わりと向き合います。

衝撃的な描写に心が揺らぎそうになりますが、そこで働く人々の真摯な姿勢と覚悟が、読み手に「人が亡くなるとはどういうことか」「それを迎える準備をどう整えるか」というリアルな問いを突きつけてきます。

彼らは、ただ職務を遂行するのではなく、故人の尊厳と、遺族の最後の願いを叶えるために、自分自身と葛藤しながら懸命に仕事に向き合っています。

生の輝きが死の影に差し込む瞬間

ときに重く、ときに救いのないような状況が描かれる本作ですが、不思議と読む手を止められないのは、死の描写と隣り合わせにある「生の美しさ」が繊細に浮き彫りにされているからです。

空の色の移ろい、遺体の肌に施される化粧のひと筆、夜明けの風、そして人が手を差し伸べる瞬間…。

命が去ったあとの空間にも、まだ人のぬくもりは残っている。

そんな感覚を丁寧に描写する文章が、悲しみの中に希望のような光を感じさせてくれます。

納棺師という“縁の下の力持ち”の存在

本作を読んで改めて気づかされるのが、納棺師という職業の尊さです。

表舞台には立たないけれど、人の一生の終わりを美しく整え、残された人の心の一部をそっと支えている彼ら。

とくに本作の二課に登場する納棺師たちは、どの人物もそれぞれ事情を抱えながら、「人の死」を前にしたとき、どう立ち向かうかを模索しています。

そのなかで描かれる仲間との絆、無言の励まし、支え合う姿が、職場の関係性を超えた深い人間ドラマとなって心を打つのです。

決して派手ではないけれど、どこまでも誠実で優しいその姿に、静かな感動を覚えます。

登場人物それぞれの“明日へ向かう力”

とくに主人公ともいえる東雲の視点が印象的です。高学歴で入社した彼が、なぜこの部署を選んだのか。

その理由と向き合っていく過程で、彼自身の弱さや迷いが丁寧に描かれていきます。

そして他の納棺師たちの過去にも物語があり、それぞれが自分を見つめ直しながら変化していく。

“命を扱う仕事”に携わることで、自分の人生にも少しずつ光を見出していく―そんな彼らの成長が、読者にも「また明日を生きてみよう」とそっと背中を押してくれるのです。

読者の口コミ

【この作品が合う人の口コミ】

読後に静かな余韻が残る
悲しいだけではなく「明日も生きよう」と思わせてくれる。

生と死に真正面から向き合う姿勢に感動
死の描写が重い分、命の尊さを強く感じられた。

登場人物の繊細な心情が胸に響く
それぞれが事情を抱えながら支え合う姿に涙。

職業小説としての深みがある
納棺師という知られざる仕事の意義がよく伝わる。

【この作品が合わなかった人の口コミ】

死の描写ばかりが印象に残った
本来のメッセージが読み取れず、少し消化不良だった。

リアルな遺体描写がきつかった
読んでいる途中で何度も目を逸らしたくなった。

テーマが重すぎて読後感が重かった
感動もあるが、気持ちの切り替えに時間が必要だった。

登場人物の背景がわかりづらい
苗字だけではキャラのイメージが掴みにくかった。

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著/朝宮夕

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